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令和3年決算常任委員会 本文 開催日:2021年09月09日

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  1. 岸和田市議会 2021-09-09
    令和3年決算常任委員会 本文 開催日:2021年09月09日


    取得元: 岸和田市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-11-21
    2021年09月09日:令和3年決算常任委員会 本文 ▼最初のヒット発言へ(全 0 箇所) ◯松本妙子委員長  前回に引き続き、委員会を開会します。  4款衛生費の審査に入ります。  本件に関し、理事者の説明を求めます。 ◯山本隆彦保健部長  それでは私から、4款衛生費についてご説明申し上げます。決算書の258ページ、259ページをお願いいたします。  ページ最下段、4款衛生費は、予算現額75億5,839万1千円に対しまして、支出済額は63億687万1,653円で、繰越明許費が1億2,190万2千円ございましたので、不用額は11億2,961万7,347円となっております。  260ページ、261ページをお願いいたします。  1項保健衛生費は、予算現額20億7,881万円に対しまして、支出済額は15億325万8,185円で、繰越明許費が1億2,190万2千円ございましたので、不用額は4億5,364万9,815円となっております。  1目保健衛生総務費でございますが、主なものといたしましては、事業別区分欄一番下、保健センター管理事業に6,351万余円の支出で、これは保健センターの管理運営に係る費用で、施設の老朽化に伴う修繕料、光熱水費、清掃・警備業務などに要する委託料などでございます。  次の262ページ、263ページをお願いいたします。  事業別区分欄上から2つ目、看護師等養成支援事業に2,112万円の支出で、これは市内2か所の看護師養成学校への補助金でございます。  264ページ、265ページをお願いいたします。  事業別区分欄一番上、泉州北部小児初期救急広域センター運営事業に4,490万余円の支出で、これは同広域センターの医療業務、医事業務などの運営に要する経費に係る負担金でございます。不用額は1億4,109万余円と多くなってございますが、これは、新型コロナウイルス感染症拡大による受診控えと、同感染症拡大防止のため、手洗いの励行、マスク着用等によって、インフルエンザの流行が抑制されたことにより、患者数が大きく減少したことが理由でございます。  266ページ、267ページをお願いいたします。  2目予防費でございますが、主なものといたしまして、事業別区分欄一番上、予防接種事業に6億4,720万余円の支出で、これはヒブ、小児用肺炎球菌、4種混合、はしか、風疹、日本脳炎、高齢者インフルエンザなど予防接種に要する費用で、医療機関への委託料が主なものでございます。  次に、事業別区分欄一番下、感染症予防事業に4,007万余円の支出でございます。翌年度繰越額の1億2,190万余円につきましては、国から新型コロナウイルスワクチン供給体制が決定されなかったため、年度内の執行が厳しく、翌年度へ繰り越したものでございます。  268ページ、269ページをお願いいたします。  3目成人病予防費でございますが、主なものといたしまして、事業別区分欄一番上、健康増進事業に1億3,838万余円の支出で、これは各種がん検診や肺炎検診、歯科健康診査などの実費に要する費用で医療機関などへの委託料でございます。  その下、4目母子保健費でございますが、主なものといたしまして、事業別区分欄一番下、母子保健事業に1億8,585万余円の支出で、これは、妊婦健康診査及び4か月児、1歳6か月児など、乳幼児健診の医師への報償費、医療機関などへの委託料でございます。
     270ページ、271ページをお願いいたします。  事業別区分欄1つ目未熟児養育医療給付事業に701万余円の支出で、これは身体の発育が未熟なまま生まれ、入院養育を必要とする出生体重が2千グラム以下の未熟児などに対して、指定養育医療機関において養育に必要な医療の給付を行うためのもので、主に扶助費でございます。  左ページ、その下、5目発達相談費でございますが、事業別区分欄上から2つ目、発達相談事業に532万余円の支出で、これは発達相談に係る臨時職員の賃金などでございます。  一番下、6目葬儀運営費でございますが、主なものといたしましては、272ページ、273ページ、事業別区分欄一番上、市営葬儀運営事業に347万余円の支出で、これは市営葬儀の実施に係る委託費用などでございます。  その下、斎場管理事業に2,124万余円の支出で、これは燃料費及び火葬炉設備の修繕料などでございます。  さらにその下、斎場整備事業に1,626万余円の支出で、これは新斎場整備に係る調査・研究委託料などの経費でございます。  左ページ下、2項環境保全費は、予算現額1億2,767万1千円に対しまして、支出済額は1億977万2,704円で、1,789万8,296円の不用額でございます。  274ページ、275ページをお願いいたします。  2目環境保全対策費でございますが、主なものといたしましては、事業別区分欄上から2つ目、公害対策事業に933万余円の支出で、これは主に大気、騒音、地下水、公共用水域などの調査業務委託料でございます。  276ページ、277ページをお願いいたします。  事業別区分欄上から2つ目、地球温暖化対策事業に500万円の支出で、これは住宅などへの再生可能エネルギー等設備設置の補助金でございます。  その下、岸和田市環境基金積立事業に1,012万余円の支出で、これは地球温暖化対策並びに循環型社会の形成、良好な環境の保全及び創造に関する施策の推進を目的として設置されている本基金への積立金でございます。  左ページ下、3項清掃費は、予算現額34億9,671万5千円に対しまして、支出済額は29億5,294万8,293円で5億4,376万6,707円の不用額でございます。  1目清掃総務費でございますが、主なものといたしまして、278ページ、279ページをお願いいたします。  事業別区分欄一番上、事務所等管理事業に1,273万余円の支出で、これは環境事務所の光熱水費などの施設管理費のほか、環境事務所別館耐震診断業務委託料でございます。  280ページ、281ページをお願いいたします。  2目一般廃棄物処理費でございますが、主なものといたしまして、事業別区分欄一番上、ごみ収集事業に11億9,944万余円の支出で、これは主に市内全域の一般家庭ごみ収集運搬委託料、有料指定袋の製作費や保管配送、受注収納などの委託料でございます。  その下、岸和田市貝塚市清掃施設組合分担事業に12億1,269万余円の支出で、これは岸和田市貝塚市クリーンセンター運営に対する本市の分担金でございます。  282ページ、283ページをお願いいたします。  事業別区分欄一番上、ごみ処分事業に9,603万余円の支出で、これはプラスチック類の中間処理などの委託料でございます。  左ページ中段、3目環境衛生費でございますが、主なものといたしまして、事業別区分欄上から4つ目、し尿処理事業に7,088万余円の支出で、これは主に天の川浄苑し尿処理事業に係る業務委託料でございます。  その下、4目減量化推進費でございますが、事業別区分欄一番下、ごみ減量化事業に2,827万余円の支出で、これは主に町会やこども会などの古紙等集団回収に対する奨励金でございます。  284ページ、285ページをお願いいたします。  4項墓苑費は、予算現額8,659万1千円に対しまして、支出済額は6,736万7,003円で1,922万3,997円の不用額でございます。  1目墓苑費でございますが、主なものといたしましては、事業別区分欄一番上、墓苑管理事業に2,417万余円の支出で、これは主に流木墓苑の維持管理業務に要した費用でございます。  次の286ページ、287ページをお願いいたします。  事業別区分欄上から2つ目、公園墓地整備事業基金積立事業に3,688万余円の支出で、これは流木墓苑での新たな使用許可による使用料、手数料を基金として積み立てたものでございます。  左ページ中段、5項上水道費1目上水道施設費は、予算現額3億6,382万6千円に対しまして、支出済額は2億7,148万1,468円で、9,234万4,532円の不用額でございます。  これは事業別区分欄下から2つ目、上水道事業会計繰出事業における上水道事業会計への出資金及び繰出金でございます。  続いて、6項1目病院費は、予算現額14億477万8千円に対しまして、支出済額は14億204万4千円で273万4千円の不用額でございます。  これは、事業別区分欄一番下、病院事業会計繰出事業における病院事業会計への出資金及び繰出金でございます。 ◯松本妙子委員長  説明が終わりました。通告のありました委員は順次発言を願います。 ◯友永修委員  事務報告書82ページの不法投棄防止事業についてお聞きいたします。  夜間のパトロールなど不法投棄を防止するための活動をしていただいておりますが、その中に合同撤去活動があります。令和2年度は開催日1日となっておりますが、年1回の事業なのか。  また、開催1日で不法投棄物の回収撤去が約6トンということで、大量に不法投棄されています。市内一円の投棄物ということですが、おおよそ何か所での撤去なのかと、この事業の詳細についてお示しください。 ◯山本千尋廃棄物対策課長  合同撤去活動の実施日数につきましては、平成25年度までは年3回、平成26年度から平成28年度までは年2回、以降1回のみの実施となっております。年度当初での、庁内関係各課で構成される岸和田市不法投棄等防止対策連絡会の事業計画におきましては、年2回から3回を計画しておりますが、不法投棄が少ない場合は回数を調整して実施しております。  なお、昨年度におきましては、コロナ感染拡大防止のため1回のみの実施となっております。  続きまして、令和2年度実施いたしました合同撤去活動が行われた場所につきましては、5か所でございます。 ◯友永修委員  5か所で約6トンもの撤去ということであります。これに合同撤去以外の不法投棄物の撤去となると、さらに大量の撤去量ではないかと考えますが、年間の撤去量はどれぐらいなのか。また、その処分費用を、全体分、そして、そのうちの合同撤去分とでお示しいただけますか。 ◯山本千尋廃棄物対策課長  不法投棄の合同撤去活動以外の不法投棄の撤去量につきましては、単品、いわゆる少量での不法投棄が多いことから、別途、環境事務所等に持ち込まれた家庭からの廃棄物と合わせて処分しているため、全体の不法投棄量は把握できておりません。  合同撤去作業にて撤去した主な不法投棄物の処分費用は、岸和田市貝塚市クリーンセンターにて、処分可能な可燃物は3トン、不燃物は約0.5トン。計約3.5トンにつきましては、岸和田市貝塚市クリーンセンターで処分し、その処分費用は約6万1千円となってございます。家電4品目につきましては、冷蔵庫が12台、洗濯機が2台、テレビが3台の運搬・リサイクル費用といたしまして、約8万9千円となっております。合同撤去で回収した不法投棄物の処分費用は約15万円となっております。ただし、職員の人件費やそれに使用された車両の使用料等につきましては、この金額には含んでおりません。 ◯友永修委員  家庭からの廃棄物と合わせて処分しているため把握していないとのことであります。不法投棄を防止するために、正確な量を把握することも大事ではないかと思います。  しかし、合同撤去の作業分だけであっても、非常に大量の不法投棄をされており、その処分費用もお示しいただきましたが、職員の人件費や車両の使用料等は含まれていないということであります。人件費や車両代、把握していない分も含めるとかなりの支出ではないかと考えますし、これらの事業費は、できる限り減少させるべきものであります。そのためにも、不法投棄を抑止する対策が必要と考えます。事務報告書には、監視カメラによる常時監視と記載されておりますが、市内設置の不法投棄監視カメラについて、設置数やその効果についてお示しいただけますか。 ◯山本千尋廃棄物対策課長  現在の市内に設置されております不法投棄監視カメラにつきましては、5か所でございます。効果につきましては、不法投棄が頻繁に行われる場所に監視カメラを設置しておりまして、設置早々に不法投棄がなくなってございます。 ◯友永修委員  不法投棄監視カメラ設置後、早々に不法投棄がなくなっているということであります。しかしながら、それでも大量の不法投棄がなくならないということは、不法投棄監視カメラを避けて不法投棄されており、現在の5か所の設置だけでは対応し切れていないということであります。  不法投棄監視カメラを増設する必要があると考えますが、計画や予定があればその予算等も含めて詳細をお聞かせください。 ◯山本千尋廃棄物対策課長  今年度、1台当たり20万円から30万円程度の監視カメラを3台購入する予定でございます。今まで不法投棄監視カメラは、電柱等に取りつけて一度設置いたしますと、不法投棄がなくなっても場所の変更は難しいため、そのまま設置となっておりますが、今年度購入予定の不法投棄監視カメラは、移動が容易な監視カメラを予定しており、不法投棄がなくなった段階で別の場所に移設可能なものを検討しております。また、移設後同じ場所で不法投棄がされた場合につきましては、再度、設置が可能な監視カメラとなってございます。 ◯友永修委員  移動式の不法投棄監視カメラを3台購入予定ということであります。依然減少しない不法投棄を防止するためには、3台では少なく感じてしまいます。不法投棄監視カメラを設置することで、その場所の不法投棄が減少しているのは明らかであり、職員の人件費や車両の使用料等も含めた処分費用との費用対効果を考えると、増設台数の拡充も可能であると考えますが、ご見解をお聞かせください。 ◯山本千尋廃棄物対策課長  委員のご指摘のとおり、監視カメラを増設することにより不法投棄の減少につながると考えております。頻繁に不法投棄される場所への監視カメラの設置につきましては、費用対効果も含め、岸和田市不法投棄等防止対策連絡会にて検討してまいりたいと考えております。 ◯友永修委員  ぜひとも検討していただきたいと思います。不法投棄が減少するよう、さらにご尽力いただくことをお願いし、この質問を終わります。ありがとうございます。 ◯殿本マリ子委員  決算書262ページ、263ページの看護師等養成支援事業についてご質問させていただきます。補助金として2,112万円の支出がありますが、どのような事業に対して支出しているのでしょうか。 ◯山田潤健康推進課長  本事業は、岸和田市看護師等養成所運営助成金交付要綱に基づきまして、看護師等の養成所の運営に対する助成でございます。その運営を助成することで養成所等の円滑な運営を支援しまして、看護師等の養成ですとか、教育内容の質の向上が図られるというところで、最終的に安心してかかれる医療の確保であったり、市民の健康づくりの推進であったりということを目的に実施している事業でございます。 ◯殿本マリ子委員  分かりました。以前から看護師不足と言われていますが、このコロナ禍でより以上必要とされています。日々の看護師の方々の仕事には本当に感謝いたします。  それで、助成を実施している学校及び助成額はお幾らぐらいでしょうか。 ◯山田潤健康推進課長  本市には2校、看護師等の養成学校がございまして、岸和田市医師会看護専門学校久米田看護専門学校の2校でございます。それぞれ令和2年度における助成額というのが両校とも1,056万円、合計の2,112万円になってございます。 ◯殿本マリ子委員  分かりました。この額が少ないかどうかはちょっと分からないのですが、助成額はどのようにして決定されるのでしょうか。 ◯山田潤健康推進課長  助成額なのですけれども、先ほど申し上げました岸和田市看護師等養成所運営助成金交付要綱に基づきますと、在籍する学生、上限は定数なのですけれども、在籍する学生数に補助単価である10万円と、あと、市内でその卒業生がどれくらい就職したのかという就職率に基づく調整率がございますので、その2つを乗じた額となってございます。  ただし、この要綱についてなのですけれども、行財政再建プランにおきまして、民間事業の公費の支援の在り方の見直しというところがございまして、平成31年に改定されたものでございます。  したがいまして、令和2年度は経過措置の期間になってございますので、今年度については、定員数、在籍数でなくて定員数に補助単価11万円を掛けまして、0.8掛けということで計算して決定してございます。 ◯殿本マリ子委員  分かりました。これからもより多くの方々にここで学んでいただき、また、岸和田の医療に貢献していただきたく思います。  現在、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない状況の中、地域の医療機関にも大きな負担がかかっております。しかしここに来て、看護学校などの助成額が来年度から減額になるようですが、地域における医療従事者を養成、確保することは、負担軽減につながると思います。助成について、見直しするような考えはあるのでしょうか。 ◯山田潤健康推進課長  諸々の情勢というのが変わってまいっているのは十分承知してはおるのですけれども、看護学校等への見直しについては、当初、周辺の自治体でどれくらいの助成が行われるか等も十分に調査、精査しましたところであります。なおかつ、その対象になっている人数なのですけれども、在籍数、定員というのが、在籍数に変化した。より、何というのですか、直接在籍している方、学ばれている方に手厚く補助していただくために学校にお支払いするというところで、根拠というのを明確にしたのかなと考えてございますので、現状、再考を考えてはございません。  ただ、養成所というのが地域の医療体制の整備等に重々寄与していただいているというところでございますし、先ほども申し上げましたとおり、安心して医療にかかれるような医療体制の確保ですとか市民の健康づくりの推進というのは、市の責務でございますので、今後も関係機関との協議、調整を進めながら、その辺りは考えて事業を進めてまいりたいと考えてございます。 ◯殿本マリ子委員  我が市における看護師や医療従事者の養成は不可欠であり、より多くの方々が、我が市の医療機関で働いていただけるよう、これからもこの事業の推進を要望して終わります。ありがとうございます。 ◯京西且哲委員  それでは、廃棄物対策生活支援事業についてお尋ねいたします。この事業は、皆さん御存じのとおりコロナウイルスの感染によって、自宅で過ごす時間が多くなるということで、市民からの要望もあって、ごみの指定袋、一般廃棄物の袋を市民、世帯に対して無料で配布するという事業でしたけれども、実際この事務報告書を見ると、ごみが増えていないのですけれど、その辺の状況をちょっとまず説明いただけますか。 ◯山本千尋廃棄物対策課長  令和2年度の家庭から排出された可燃ごみの量につきましては、2万8,479トンで、前年度、令和元年度から約0.2%の増加にとどまっております。  しかし、空き缶、空き瓶、ペットボトルにつきましては、前年度比、令和元年度から約5.3%の増加、プラスチック製容器包装につきましては約2.5%の増加となってございます。在宅時間が長くなり、家での料理よりもお総菜やお弁当、そしてまた、ペットボトルの飲料水やアルコール類の消費が家庭において増大したものと思われます。  また、家の片づけなどを行われたのが要因だとは思うのですが、粗大ごみが約7.4%、埋立てごみにつきましては約12.1%が増加しております。 ◯京西且哲委員  全く初めてのことで、実際調べてみると、一般廃棄物というか一般家庭から出るいわゆる可燃ごみが増えずに、粗大ごみとか、そっちのほうが増えたという結果なんですが。この支援事業に約6,000万円をかけて実施しました。もちろん、これだけではなくてコロナ対策でいろんな支援を市民に対してされました。  これだけ今回言いますけれど、実際、支援の中身も含めて、効果あるいは実態の検証をやっぱりしていただかないと、このコロナ感染症もいつ終わるか分からない中で、引き続いて、また新たな支援ということにもなってくると思うのですけれど、そういったところをしっかりとやっぱり検証していただきたいと思いますが、今後、この同様の家庭から出るごみへの支援みたいな考え方というのは、今、課の中では何かお持ちなのですか。 ◯山本千尋廃棄物対策課長  現状におきまして、課の中で、また支援するといったことは今のところはございません。 ◯京西且哲委員  何が起こるか分からないので、先ほど説明いただいたように、結果から見ると一般廃棄物ではなくてプラスチックごみであったりとか、缶であったりとかが増えたということなので、その辺の検証もきちんとやっていただいて、効果的な支援になるようによろしくお願いいたします。 ◯松本妙子委員長  他に質疑はありませんか。
       〔「なし」の声あり〕  ないようですので、4款衛生費の質疑を終結します。  次の理事者と交代してください。    (理事者交代)  次に、5款労働費の審査に入ります。本件に関し、理事者の説明を求めます。 ◯前田淳魅力創造部長兼農業委員会事務局長  5款労働費についてご説明いたします。決算書286ページ、287ページをお願いいたします。  5款労働費、予算現額4,593万8千円に対しまして、支出済額は4,193万9,707円で不用額は399万8,293円でございます。  288ページ、289ページをお願いいたします。  1項1目労働諸費の主なものとしましては、左ページ、事業別区分欄上から2つ目、シルバー人材センター運営支援事業に1,035万余円の支出でございます。これは主にシルバー人材センターの運営に対する補助金でございます。  その1つ下、勤労者互助会支援事業750万円は、勤労者の福利厚生事業を岸和田市勤労者互助会に委託したものでございます。 ◯松本妙子委員長  説明が終わりました。通告のありました委員は順次発言を願います。 ◯岡林憲二委員  決算書288ページのシルバー人材センター運営支援事業についてお聞きします。  まず、シルバー人材センターがどういったものなのか、お聞かせください。そして、岸和田市のシルバー人材センターの現在の会員数をお聞かせください。 ◯鈴木覚福祉政策課長  公益社団法人岸和田市シルバー人材センターは、高齢者の生きがいの充実を図るとともに、高齢者の知識、経験、能力を生かした活力ある地域社会づくりに寄与するため、自主・自立、共働・共助の理念の下、事業運営を行っております。現在の会員数でございますが、令和3年3月末現在で申し上げますと、男性657人、女性327人、合計984人でございます。また、年代別で申しますと、60歳代が251人、70歳代が659人、80歳代以上が74人となっておりまして、平均年齢は72.5歳でございます。 ◯岡林憲二委員  それでは、この事業の支出内容の詳細についてお聞かせください。 ◯鈴木覚福祉政策課長  シルバー人材センター運営支援事業の補助金1,022万9千円でございますが、岸和田市シルバー人材センターに対する補助金でございます。その内訳としまして、人件費として551万7千円、管理費としまして181万2千円、また、サービス業等の人手不足分野や介護、育児等の現役世代を支える分野での高齢者の就業促進を図る高齢者活用・現役世代雇用サポート事業に取り組んでいまして、こちら290万円、以上となってございます。負担金13万円につきましては、全国シルバー人材センター事業協会及び大阪府シルバー人材センター協議会の会費になります。 ◯岡林憲二委員  分かりました。それでは、岸和田市シルバー人材センターでは、主にどんな事業をされているのか。また、シルバー人材センターに登録された会員が仕事を請け負い、そして報酬を受け取るまでの一連の流れについてお聞かせください。 ◯鈴木覚福祉政策課長  シルバー人材センターでは、長年培ってきた経験と技能で誠意を持って地域社会のお役に立ちたいと様々な依頼を受けてございまして、主なところとしましては、庭木の剪定や除草、受付事務、自転車整理、ふすま・障子張り、介護サービスといった仕事を請け負っておられます。  次に、仕事の流れについてでございますが、まず、シルバー人材センターは1つの事業主体として、公共団体や民間企業、一般家庭から高年齢者に適当な仕事の注文を受けます。その請け負った仕事につきまして、希望、能力に応じて、シルバー人材センターに登録されている会員へ提供し、従事していただいております。そして報酬につきましては、実績に応じまして配分金として1か月ごとにシルバー人材センターが支給する形となってございます。 ◯岡林憲二委員  大変よく分かりました。最後に、先ほどの答弁にもありましたとおり、長年にわたって培ってきた技術や経験を生かして地域のためにお役に立ちたいと思っておられる方々と、そういった人たちのサービスを希望している人たちのマッチング等もこれからきちんとしていただくことを要望して、私の質問を終わります。 ◯松本妙子委員長  ほかに質疑はありませんか。    〔「なし」の声あり〕  ないようですので、5款労働費の質疑を終結します。  次の理事者と交代してください。    (理事者交代)  次に、6款農林水産業費の審査に入ります。本件に関し、理事者の説明を求めます。 ◯前田淳魅力創造部長兼農業委員会事務局長  決算書290ページ、291ページをお願いいたします。左ページ中ほど、6款農林水産業費につきましてご説明いたします。  6款農林水産業費の予算現額9億2,997万3千円に対しまして、支出済額は6億7,546万6,711円で、繰越明許費が9,400万円のため1億6,050万6,289円の不用額となっております。  1項農業費についてご説明いたします。予算現額7億6,194万9千円に対しまして、支出済額は5億4,675万1,502円で、繰越明許費が9,400万円のため1億2,119万7,498円の不用額となっております。  292ページ、293ページをお願いいたします。  1目農業委員会費でございますが、主なものといたしまして、事業別区分欄一番上、農業委員会事業の支出済額は871万余円で、これは農業委員14名、農地利用最適化推進委員12名の委員報酬等に要した経費でございます。  左ページ一番下、2目農業総務費でございます。  294ページ、295ページをお願いいたします。  主なものといたしまして、事業別区分欄上から2番目、防災倉庫整備事業の支出済額は1,254万余円で、これは農林水産課の防災倉庫をJR阪和線高架下への移設に要した経費でございます。  左ページ一番下、3目農地費でございますが、主なものといたしまして、事業別区分欄一番下、土地改良施設管理事業の支出済額は8,431万余円で、これは、久米田池清掃等による環境維持管理等の委託費、土地改良施設補修費への補助金、ため池ハザードマップの作成及び平成20年度から始まりました泉州東部区域農用地総合整備事業の第13回目の償還金に要した経費でございます。  296ページ、297ページをお願いいたします。  事業別区分欄一番上、土地改良施設整備事業の支出済額は1,807万余円で、これは三田水路改修工事及び桜坊池地区府営ため池防災事業の負担金に要した経費でございます。  事業別区分欄その下、丘陵地区農整備事業の支出済額は2億2,379万余円で、繰越明許費9,400万円のため1億39万1,328円の不用額となっております。これは丘陵地区農整備地区の農地造成事業、府営農空間整備事業岸和田丘陵地区負担金等に要した経費でございます。  左ページ一番下、4目農業集落排水事業費でございますが、298ページ、299ページをお願いいたします。  事業別区分欄一番上、下水道事業会計繰出事業の支出済額は3,407万余円で、こちらは農業集落排水事業に要した経費でございます。  次に、左ページ一番上、5目多目的研修集会施設費でございますが、主なものといたしまして、事業別区分欄上から3番目、大沢山荘指定管理事業の支出済額は263万余円で、こちらは大沢山荘の指定管理に要した経費でございます。  2項林業費についてご説明いたします。予算現額2,731万7千円に対しまして、支出済額は1,682万4,956円で、1,049万2,044余円の不用額となっております。  左ページ中ほど、1目林業管理費でございますが、事業別区分欄一番下、林道管理事業の支出済額は1,682万余円で、これは林道主要幹線6路線の維持管理及び補修、林道本谷線補修修繕業務及び林道牛滝線災害査定業務委託などに要した経費でございます。  3項農林水産等振興費についてご説明いたします。予算現額1億4,070万7千円に対しまして、支出済額1億1,189万253円で2,881万6,747円の不用額となっております。  300ページ、301ページをお願いいたします。  左ページ一番上、1目農業振興費でございますが、主なものといたしまして、事業別区分欄一番上、農業振興事業の支出済額は5,768万余円で、これは生産基盤パワーアップ事業による水ナス選果機導入事業、農業まつり開催事業及び農業団体育成事業として、各農業団体等への事業費補助等に要した経費でございます。  事業別区分欄上から3番目、地域農政推進対策事業の支出済額は1,748万余円で、これは農業次世代人材投資資金事業として新規就農者への補助金に要した経費でございます。  事業別区分欄下から2番目、経営所得安定対策事業の支出済額は215万余円で、これは農業経営の安定に資するため、水田による米以外の生産に対する補助事業の業務に要した経費でございます。  その下、有害鳥獣等対策事業の支出済額は396万余円で、これは有害鳥獣対策業務委託として、イノシシ、カラスなどの捕獲、駆除作業等に要した経費でございます。  302ページ、303ページをお願いいたします。  左ページ一番上、林業振興費でございますが、主なものといたしまして、事業別区分欄上から2番目、林業振興事業の支出済額は499万余円で、森林環境譲与税による森林整備の費用として、森林区域の現状を調査する業務委託等に要した経費でございます。  事業別区分欄その下、森林整備地域活動支援事業の支出済額は163万余円で、これは岸和田市森林整備計画に基づく森林経営計画により、森林環境保全に資する間伐事業等に要した経費でございます。  次に、左ページ上から2番目、3目水産業振興費でございますが、事業別区分欄下から2番目、水産業振興事業の支出済額は304万余円で、これは海上・海底及び港内美化活動等を支援する事業に要した経費でございます。 ◯松本妙子委員長  説明が終わりました。通告のありました委員は順次発言を願います。 ◯南加代子委員  決算書の302ページの林業振興事業についてお尋ねいたします。  まず、この事業の委託料の内容についてご説明をお願いいたします。 ◯山田晃次農林水産課長兼農業委員会事務局次長  委託料の1つ目としましては、森林保全及び木材利用促進業務、これは木材利用の促進や森林保全の業務の委託でございます。もう一つは、森林所有者意向調査準備業務でございまして、これは令和元年度より創設されました森林環境譲与税を活用して、森林の状況等を確認する業務でございます。 ◯南加代子委員  予定どおりこの事業を行われておりますけれども、この森林所有者意向調査準備業務委託の内容についてもう少し詳しくご説明をお願いいたします。 ◯山田晃次農林水産課長兼農業委員会事務局次長  森林環境譲与税につきましては、間伐などの森林整備や木材の利用促進、普及啓発、それから林業に従事する方への人材育成、担い手の確保に取り組むために活用されることとなります。  令和2年度におきましては、森林整備を実施するため、岸和田市域の森林の現状あるいは森林の樹種、木の種類、それから木材として利用可能な森林であるのか、それから、災害につながる危険のある森林なのかと、そういうことを大阪府の航空レーザー計測による森林解析データを基に、森林を区分する業務及び森林の所有者を特定する調査業務も行っております。  今年度、令和3年度は、この調査を踏まえて、森林所有者に対して森林の管理に対する意向の確認を行ってまいりたいと思っております。 ◯南加代子委員  今対象の森林の所有者というのは、本市では何人ぐらいいらっしゃることになりますか。 ◯山田晃次農林水産課長兼農業委員会事務局次長  調査を行った森林につきまして、森林整備計画以外のところの所有者ということで、現在292名の方を確認させていただいています。 ◯南加代子委員  292名ということでしたけれども、意向調査が行われます。その場所というか本当に森林が生い茂っているところとかありますけれども、どのような場所から、まずは整備をお考えなのでしょうか。 ◯山田晃次農林水産課長兼農業委員会事務局次長  昨年度、区分けをさせていただきまして、そのうち災害につながるおそれのある危険な森林について、まず、意向調査をした上で、整備に入っていきたいと考えてございます。 ◯南加代子委員  これは、森林環境譲与税を活用しての事業となります。大切に事業を進めていただきたいと本当に思います。  森林というのは、降った雨を蓄えてゆっくりと川に流す。そのことによって、大きな自然災害にはつながらないというようなこともございますし、生物の多様性の保全とか、また、木材の利用・活用、これは年数がかかると思いますけれども、本市にとってもいずれ何年かたちまして、そのときにこのことがあったから、森林の木を活用することができたよねというふうに振興がなされていきますように、年度ごとに予定どおり事業が進みますように、よろしくお願いいたします。 ◯殿本マリ子委員  決算書302ページの岸和田市森林環境整備基金積立事業についてお聞きします。満額決算となっていますが、どのような事業を行っておりますか。 ◯山田晃次農林水産課長兼農業委員会事務局次長  本事業は森林環境税及び森林環境譲与税に関する法律に基づきまして、令和元年度に創設されました森林環境譲与税として、市町村、都道府県に、令和元年度より譲与されてございます。岸和田市におきましては、令和元年度894万1千円、令和2年度1,900万円、それから今年度も1,900万円、それから令和7年度から満額という形で大体3,000万円の譲与を頂けるというふうに想定しております。  この費用につきましては、森林の整備に対して行うということで、満額を基金に積み立てて、今後、森林整備、それから木材利用等々の事業に使ってまいりたいと考えてございます。 ◯殿本マリ子委員  令和元年度に創設された森林整備などの事業に活用するための基金として、今は全額積立てしているとお聞きしました。  現在、森林組合の方々も高齢となり、私の知人とか親戚なども森林をたくさん持っているのですけれども、後継者がほとんどいない、しない、そういう状態なのです。やはり自然環境を守り、土砂災害などを引き起こさないためにも、森林の整備が不可欠です。これからもまた、この森林整備を行っていく上で、人材育成も必要と思います。この基金を利用して、そういう人材育成も行っていただきたいと思います。 ◯松本妙子委員長  他に質疑はありませんか。    〔「なし」の声あり〕  ないようですので、6款農林水産業費の質疑を終結します。
     次の理事者と交代してください。    (理事者交代)  次に、7款商工費の審査に入ります。本件に関し、理事者の説明を求めます。 ◯前田淳魅力創造部長兼農業委員会事務局長  7款商工費についてご説明いたします。決算書302ページ、303ページをお願いいたします。  左ページ下、7款商工費の予算現額19億4,323万円に対しまして、支出済額は18億2,503万6,789円で1億1,819万3,211円の不用額となっております。  304ページ、305ページをお願いいたします。  左ページ中ほど、2目商工振興費の主なものとしましては、事業別区分欄一番下、岸和田TMO支援事業が50万円の不用額で、これはどんチャカフェスタが春夏ともに、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により中止となったため生じた不用額でございます。  306ページ、307ページをお願いいたします。  左ページ、事業別区分欄一番上、商業共同施設整備助成事業に443万円の支出で、これは主に岸和田駅前通商店街振興組合がアーケードを改修するための補助に要した経費でございます。  その下、中小企業支援事業の582万余円は、運転資金などの融資を受けた事業者に対する利子や信用保証料の一部を助成する経費、商工相談などに要した経費でございます。  その2つ下、商店街等活性化事業の630万余円は、主に商店街連合会などが行ったプレミアム付きしわだトクトク商品券の発行を補助するために要した経費でございます。  一番下、産業振興事業に753万余円の支出で、これは主に岸和田商工会議所とともに発行しましたきしわだプレミアム付食事券グルメチケットの発行に要した経費でございます。  308ページ、309ページをお願いいたします。  左ページ、事業別区分欄一番上、企業経営支援事業に4億9,313万余円の支出で、主に本市の独自の経済対策として実施しました中小企業者等事業継続応援金の支給やコロナ禍での事業者実態調査に係る経費のほか、岸和田ビジネスサポートセンターKishi-Bizの設置運営に要した経費などでございます。  310ページ、311ページをお願いいたします。  左ページ、事業別区分欄上から3つ目、企業立地促進事業に1億3,298万余円の支出で、これは企業立地促進に関する関連条例に基づく助成金のほか、ホテル誘致に関する助成金でございます。  その2つ下、休業要請支援金事業の2億2,400万円は、大阪府とともに実施しました府市共同休業要請支援金の交付に係る経費、さらにその下、市内消費喚起促進事業の6億5,406万余円は、キャッシュレス決済を利用したポイント還元事業に要した経費で、いずれも本市独自の経済対策、産業支援策として実施しました事業でございます。  次に、左ページ下段、3目観光費の主なものとしましては、次ページ、312ページ、313ページをお願いいたします。  事業別区分欄一番上、観光振興事業に3,058万余円の支出で、これはキッチンカーイベントやもみじまつりなどの観光振興協会への委託事業、岸和田城周辺インバウンド観光推進に係る業務委託及び岸和田市の観光情報をPRするためのホームページ岸ぶらの運用などに要した経費でございます。  事業別区分欄一番下、だんじり祭支援事業に1,833万余円の支出で、これは開催自粛の決定に至るまでに必要となった委託料の費用及びだんじり祭の伝統文化継承のための補助金としての費用でございますが、令和2年度は曳行が自粛となったため、不用額が2,253万余円となってございます。  314ページ、315ページをお願いいたします。  左ページ、事業別区分欄上から2つ目、広域観光事業に1,284万余円の支出で、これは平成30年度に設立されました一般社団法人KIX泉州ツーリズムビューローへの各市町負担金などに要した経費でございます。  その2つ下、まちづくりの館指定管理事業に689万余円の支出で、まちづくりの館の施設指定管理料でございます。  その下、岸和田城指定管理事業に2,650万円の支出で、こちらは岸和田城の施設指定管理料でございます。  その2つ下、だんじり会館指定管理事業に6,371万余円の支出で、これはだんじり会館の施設指定管理料でございます。  316ページ、317ページをお願いいたします。  事業別区分欄一番上、岸和田城管理事業に626万余円の支出で、主なものは14節工事請負費に449万余円の支出で、これは受変電設備及び消防設備の更新に要した経費でございます。 ◯松本妙子委員長  説明が終わりました。通告のありました委員は順次発言を願います。 ◯殿本マリ子委員  決算書306ページ、商店街等活性化事業についての内容を教えてください。 ◯上東束産業政策課長  商店街等活性化事業の内容ですが、大きく3つの事業がございます。補助事業といたしまして、3つございます。  1つ目が商業活性化・地域交流促進事業で、商店街等が自主的に実施するイベントなどのいわゆるソフト事業への補助金でございます。  2つ目が、商店街等に街路灯を設置されていますけれども、こちらの電気代を補助する事業になってございます。  最後3つ目が、商店街連合会等が実施される独自のいわゆるプレミアム付商品券の発行に対する補助事業と、3つの事業を主に行ってございます。  18節負担金、補助及び交付金のところになりますが、支出済額合計630万5,366円の内訳をご説明させていただきますが、1つ目の商業活性化・地域交流促進事業、いわゆるソフト事業への補助といたしまして、昨年度は寿栄広商店街とニューキャッスルショッピングデパート協同組合に対して補助を行ってございます。寿栄広商店街は街路灯に桜や紅葉といった飾り花を設置されていますけれども、これに対する補助と、ニューキャッスルショッピングデパート協同組合は館内でミニコンサートとか、また独自の商品券も発行されていますので、こういったイベントに対して合計で2団体で24万7千円支出してございます。  2つ目の電気代の補助につきましては、市内全部で11の商店街に対しまして、合計になりますが47万8,700円を補助いたしました。  最後のプレミアム付商品券ですけれど、いわゆるきしわだトクトク商品券という名前で、商店街連合会が昨年は6月と12月の2回発行されています。  このうち6月につきましては、1回目の緊急事態宣言が明けた直後でございまして、新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ経済を活性化するためということで、本市も国の地方創生臨時交付金を財源にさせていただいて、プレミアム付商品券に対して合計497万9,666円を補助いたしてございます。もう1個の12月の発行分につきましては、通常の発行になってございましたので、一般財源において商品券の印刷代等として60万円を補助いたしました。以上の合計額となってございます。 ◯殿本マリ子委員  分かりました。商店街等活性化事業にいろいろと取り組まれていることが分かりました。本当にこのコロナ禍で商店街も大変だと思います。  しかし、プレミアム付商品券など、そのときだけでの取組では、活性化を持続することは難しいかと思います。今後は特色ある商店街の活性化事業を考えていくことも必要だと思います。  それでまた、不用額が104万1,634円となっておりますが、これはどういったことでしょうか。 ◯上東束産業政策課長  不用額ですが、こちらは予算の段階で、まず、先ほど申し上げた1点目のソフト事業については、もともと予算の段階では5つの商業団体がイベント等の実施を予定されていましたので、予算を認定いただいておりましたが、このコロナの影響もございまして、各団体ともイベント等が実施できなかったというところで、先ほど申し上げた2団体のみへの補助となったというところからの不用額が出てございます。  ほかにも岸和田商店経営研究会という団体がございますけれども、こちらの団体への補助としまして32万円を予定しておりましたが、これもこの団体の活動がほぼできなかったというところから補助金の執行はしておりません。  あと残りは電気代の補助もございましたけれども、最近のLED化にも伴いまして、かなり電気代も安くなってございますので、その差額も出てございます。以上の合計額が不用額となってございます。 ◯殿本マリ子委員  分かりました。立地条件もそうなのですけれど、岸和田駅前通商店街は駅に近く、立地条件としてはとても便利なところで、不用額が出てもいろんなところに活性化するにはまた使われると思うのですけれども、駅前が閑散としているのがとても残念なことです。また、少し暗いイメージもあると市民もおっしゃられております。  そこで、岸和田駅前通商店街のアーケードが昨年全面リニューアルしていますが、これへの補助は商店街等活性化事業に含まれてはいないのでしょうか。 ◯上東束産業政策課長  昨年、岸和田駅前通商店街振興組合が、おっしゃるとおり駅前のアーケードを全面改修されてございます。こちらにつきましては、決算書同じページの事業別区分欄一番上になりますけれども、商業共同施設整備助成事業の中で補助してございます。支出済額443万円のうち286万7千円をアーケードの改修に補助させていただきました。  なお残りの補助額につきましては、岸和田中央商業協同組合、かじやまちの行いました街路灯の更新事業に63万円補助してございます。残りは城見橋筋商店街が防犯カメラを設置されましたので、この設置事業に93万3千円それぞれ補助いたしてございます。 ◯殿本マリ子委員  分かりました。アーケードの更新事業、そしてまた、安心・安全のための街路灯や防犯灯、防犯カメラなどの設置などをしていただいたことが分かりました。  最後に、本市のみならず商店街の衰退はかねてからの課題であります。加えて新型コロナウイルス感染の拡大により、飲食店をはじめ多大な影響を受けております。現在、市内に13ある商店街や協同組合は、それぞれの地域において、本市の商業の振興のみならず市民生活の支援やコミュニティーの形成に大きく寄与してきました。  しかし、現在ではネットショッピングができ、外出しなくても物を買うことができます。そこで、この商店街に来てこそできる何かを事業としてやっていかなければならないと思います。例えば最近ではリモートなどができるレンタルルームや様々な技術を持っている人たちが集まり1つの事業を興し、商品化して売るなど、様々な考え方が全国に広がっております。商店街の形が本当に変わりつつあります。これからは少子高齢化や人口減少社会、アフターコロナ・ウィズコロナ社会など、新しい時代に見合った新たな役割を担っていただけるよう、引き続き必要な支援をお願いいたします。 ◯稲田悦治委員  五風荘の指定管理について、お尋ねしたいと思います。  まず、決算書の318ページ、事務報告書の159ページの五風荘指定管理者委託料について、まずはご説明を賜りたいと思います。 ◯船橋恵子観光課長  この83万9,997円につきましてでございますが、新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言の措置によりまして、令和2年4月から6月までの間で45日間、施設を閉館としていただきました。そのため、その間に施設の維持管理に必要となった経費を委託料として支払ったものでございます。 ◯稲田悦治委員  次に、これは以前からいろいろとお話をさせていただいておりますけれども、五風荘の指定管理につきましては、指定管理者選定の際に、前指定管理者選定では対象施設外、配点外でありましたお城の浄化を自主事業として提案され、指定管理者に決定した経緯でございます。この目玉自主事業といいますか、この事業が平成31年4月の指定管理期間開始以来いまだ実施されていませんが、その進捗状況についてお尋ねしたいと思います。 ◯船橋恵子観光課長  お堀の浄化につきましてでございますけれども、これまでの指定管理者の取組につきましては、年間2回程度、所管課として状況の確認をしてございます。令和元年度当初は、堀内に酸素供給用の噴水を設置する手法を検討しておられて、ただ想定以上に事業費が多大となる見込みとなったため実施できなかったと聞いてございます。  次に同年9月、水きれい化計画として、堀内を清掃して、井戸を掘りまして水流をつくり、水を浄化する手法を検討いただいてございました。令和2年2月にお堀の水を抜きますと石垣が崩れる等のリスクがあるという、石垣の所管課の見解がございまして、継続協議が必要ということになっておりました。  続きまして同年11月、さきの井戸による手法については断念ということで、次の取組といたしまして、令和元年度に検討された手法としましては、さきの噴水の手法とは別の噴水を活用した方法を検討されたということで、年内にご提案いただく予定とその当時はなってございました。  次に本年6月、確認させていただいたところによりますと、令和2年度に検討された噴水の手法につきましても、所管課と協議されたのですけれども、景観の観点から不採用という今までの状況でございます。  現在は、お堀の中にエアバブルで水を還流させる設備を設置しまして、バクチャーという微生物活性材を投入して水を浄化する手法について、初期投資の額やランニングコストなどを検討しているという状況でございます。 ◯稲田悦治委員  今、進捗状況についてご答弁を賜りましたけれども、この当時の審査委員会、選定のときに提案された自主事業の実現性があるかどうかというのは確認していなかったんでしょうね、これ。そこに加点して採用ということになっていると。これも大きな問題ではないかなということ。  そしてまた担当課としましては、当然、各課にわたるというのは安易に分かるはずですけれども、お堀は水とみどり課、もう一つは郷土文化課が担当されて、いろいろと制約があるというのは分かっておられたと思うんですけれども、その辺のところについても、しっかりと連携が取れていなかったということが大きな問題ではないかと、まず、その辺のところは指摘させていただかねばいかんなと思います。  既にもう2年半が経過しております。結果的には契約当時から一向に変わっていないと、形的には。これは所管課の怠慢ですか。言うと、怒られるか。そういうように私は感じます。  それゆえに、やはり連携すべき水とみどり課と郷土文化課、その辺のところの連携も協力的なところも、なかなかしていただいていないのではないかなと。そういうことも申し上げたいと思います。  また、この指定管理者の提案、そしてまた、その提案の時間。要する時間も結構かかっておりますし、それに対して、その担当課としてどういう形でという検討をして結論を出す。それまでの時間も結構かかっているように思います。なかなか難しい技術的なことがあって、あるのかも分かりませんけれども、その辺のところも、やっぱり考えますと、責任においてもしっかりと少しでも早く実現させていかないといけないという、その姿勢というものが全くこれはもう双方に感じられません。  だからその辺のところについてもう一度お尋ねしますけれども、まず、ご答弁いただきました進捗状況について、指定管理者の自主事業実現に向けた指導と指定管理者が新たな手法を現在検討されているということです。この手法は、関係各課もある程度、打合せといいますか、議論もされているんでしょうけれども、その辺のところ。今回は採用が可能なのか、その辺のところ。  そしてまた、今、新たな手法を考えていろいろとお金のことであったり、いろんなことを、指定管理者が検討しているということですけれども、もしこの初期投資とか、ランニングコスト等で、その手法を断念せざるを得ない場合、あるいは最悪の場合、この自主事業が実現できないということになった場合に、具体的な対応策はどのように担当課としては考えているのか、お尋ねしたいと思います。  今さらながらですけれども、責任を持って実現していただけなければ、本当に観光交流センターのように指定管理期間が終わってしまいますよ、これ、このままいけば。その辺のところ、本当にこういう観光交流センターの二の舞を演ずることだけは、決して許されるものではないと思っていますので、その辺のところ明確なご答弁を頂戴したいと思います。 ◯前田淳魅力創造部長兼農業委員会事務局長  ご質問ありがとうございます。まず、指定管理期間でございますけれども、令和11年までございますので、きちんと関係課と協議いたしまして、我々で進捗管理を行いながら、指定管理者に実施を促していきたいと考えております。 ◯稲田悦治委員  えらい簡単ですね。その期間は分かっていますよ。だけど、まだ何年あるからじゃないじゃないですか。もう2年半過ぎてるんですよ。やはり市の財産を預けて、目的を持って契約されているわけですよね。指導指導とおっしゃいますけれども、今までどういう形で指導されてこられましたか。先ほど、時系列的にお話、これまでの経緯を示していただきましたけれども、それを一つ一つどういう形で指定管理者とキャッチボールしてきてるんですか。 ◯前田淳魅力創造部長兼農業委員会事務局長  先ほど観光課長から答弁したとおりでございますけれども、お堀の水を浄化する手法としては、生物学的手法ですとか、科学的手法ですとか、そういった手法については、コストと比較、照らし合わせながら検討は進めている状況でございます。  やはりこの指定管理期間内には必ず実現させていかなければならないところではございますので、数ある選択肢を今潰している段階でございまして、ある程度見込みがつけば手法を確立した上で、計画とかつくっていく、そういった見通しで考えているところでございます。 ◯稲田悦治委員  ご答弁いただきましたけれど、本当に残念ですね。お聞きするところによると、指定管理者を選定した委員会が担当課に対して、何でそんなもんきっちりとはなから我々に報告してないんだというようなことも、おっしゃったようなことも仄聞しております。  指定管理者審査委員会がそういう形で、担当課にそういった責任を押しつけて、今回、担当課とお話しさせていただく中で、それで今度はほかの課が駄目だと言っていますということで、誰が責任を持ってやっていくんだということなんですよね。これからまだ10年あるからというような話ですけれども。10年間、もう2年半過ぎて、今のお話ではなかなかですよね、これ。  その指導も、それで文書を交わしてますか。期限切ってますか。こんなん引継ぎできませんよ。今回、担当課長はこの4月からこちらに異動されてるんですけど、きっちりした明確なやつがないじゃないですか。職員、みんな変わっていくじゃないですか。その次その次また今度ゼロから話をするんですか。そしたら指定管理者のほうが長いことやっているから、大したもんですよ。しめしめですわ。  どういう指導してるんですか。そういう文書とかそういうことできっちりやってますか。返してもらってますか、文書で。お答えください。 ◯前田淳魅力創造部長兼農業委員会事務局長  現在、その手法についての文献調査とか、指定管理者が行った、そういったものを両者で見ながら、手法について検討しているところでございます。文書という意味では文献調査を行った結果の概要でございますとか、指定管理者が専門家にヒアリングした概要でございますとか、そういった手法を確認しているといった状況でございます。 ◯稲田悦治委員  今回この質問をするに当たって、書類も閲覧させていただいて、そのときにもお話を聞かせていただきましたけれども、新たな手法で今検討されているということですけれども。  そのときにお聞きすると、それはまた別の案件になりますけれども、五風荘の中に滝を流すとか何とかそういった事業も提案されているらしいですけれども、それ当初、担当課から水量が少ないからどうたらこうたらということで、それはちょっとよくないということで、今また返して、またその検討していただいているということですけれども。結局、それもきっちりとしたその文書とかそんなんで残ってないじゃないですか。お聞きした限りでは。  次、替わったときは、そのときの担当がころころ替わっていくわ、文書で残ってないわと持続可能なそういったことはできないじゃないですか。皆さん、公務員ですから、やっぱりちゃんと書類できっちりこうだああだというのが、皆さん方、やっぱりちゃんとしたお仕事でしょう。  二の丸広場観光交流センターも一緒ですよ。先ほど言ったように、二の舞はやめてよということなんですわ。前にもお話ししましたけど、無理やり都市公園法の解釈をひん曲げて、ああいう建物を建てて、それでこの結果ですよね。その間の指導もきっちりと。我々もやってないよ。我々もご飯を食べに行ったりして、担当課にもお話しさせていただいたこともありましたけれども。現地調査するわけでもなし、それは立入りされているのかどうか分かりませんけれども。ずっとなおざりですよ、これ。またぞろこれですわ。
     もっと言えば、元睦会館もそうですよね。我々会派の新聞で、やはり少しでも行政の支援をするということから、広報紙を出すときに、うちの幹事長がわざわざ担当課にご連絡させていただいて「どうですか。これはできますよね。できるんですね。」我々の掲載する記事まで見せてですよ。祭りまでには、パン屋でしたっけ。カフェでしたか。「できます。」全然できていないじゃないですか。聞くところによると、その契約内容が甘過ぎたと。こんなんでいいんですかね、これ。  まだ何年あるから、じゃないですよ、ほんまに部長。きっちりとしたもの、やっぱり、後々残る、誰でもが分かる。そういった仕事をしてくださいよ。でないと、違反した業者に出られてもできませんよ。「そんなん聞いてるかい。」と言ったら終わりですやんか。違いますかね。今後きっちりとその辺のところを考えて、もう一度答弁してください。 ◯前田淳魅力創造部長兼農業委員会事務局長  ご指摘ありがとうございます。今後、いろんな選択肢をしっかり潰していって、その記録を残していって、それで道筋をちょっと見いだしていって、計画的に進めていきたいと考えております。 ◯稲田悦治委員  あまりこれ以上言っても一緒なのか分かりませんけど、きっちりとした本当に丁寧な仕事をしてくださいよ。これまでもそうだけれども、あれですよ。うちの会派の同僚もいろいろと観光交流センターにしろ、五風荘にしろ、コロナ禍の中で、本来、担当課にちゃんと相談してやるならともかく勝手に閉めてるわね。そんなお話もさせていただいて、ちゃんと担当課は見にいっているのかどうか知りませんけれども、指定管理者の好いたことをされてるんですよ、これ。岸和田の指定管理は楽なもんですわ、こんなん。  これ以上言ってもなかなか難しいですけれど。だから、二の丸公園のほんまに観光交流センターの二の舞だけはやめてほしい。元睦会館もしかり。今回また新たに二の丸広場観光交流センターとお城と。今回は全然がらっと変わりますけれども、やっぱり委託料の金額も教えてはいただいておりませんけれども、その辺、何千万円というお金を支出するわけですよね。その辺もきっちりと担当課として、確認していただいて、費用対効果が出るように、しっかりやっていただきたいと要望して終わります。 ◯京西且哲委員  幾つか通告させていただいていますが、稲田委員の後なので、一番先に五風荘の話をさせてもらったほうが、担当課も書類が手元にあると思うので。  稲田委員と全く同じ流れなのですが、私、去年12月の第8回の指定管理者審査委員会を傍聴させていただきました。そこで審査委員から、今の話も含めて指摘をされています。それは何かというと、堀の浄化の件、それと滝の復活、それと庭園での芸能行事、これを指定管理の審査のときに指定管理者から自主事業としての提案があったと。これはどうなっていますかということで、そのときに審査委員から指摘を受けています。  そのときの説明が全て今稲田委員が指摘した部分で、全く進んでいないという答えでした。実際、審査委員の皆さん、先生方も大変困っていました。やはり自分らがその提案を頂いた中で、複数者から選定して、今の業者、指定管理者を決定した経緯があります。その中でもちろん提案をされた自主事業を評価して点数をつけたということをおっしゃっていました。これが実現されないということは、やはり、審査委員会の審査が履行されていない。正しいものになっていないということをかなり心配されていました。  ここの問題なんです。実際部長おっしゃるように、この期間内には必ずと言いますけれども、しかし、それを確実なものにしていくためには、やはり文書でのやり取り、担当課として、やっぱり指示を文書で出す。その計画を、スケジュールを文書でもらう。そのやり取りをやっぱり繰り返していただいて、それをもって審査委員会に上げないと、審査委員の先生方も判断できない。この手続を僕はすべきだと思うのですが、これできますか。いかがですか。 ◯船橋恵子観光課長  委員ご指摘の内容につきましては、今後、適正に管理できるように、文書で残すなど、文書を用いて管理していくなど、努めてまいりたいと考えております。 ◯京西且哲委員  間違っていますか、僕の言っていること。やはり交渉事、交渉事ではないな。これやっぱり指定管理施設の責任は市なので、こういう形の運営をきちっと提案どおりしてくださいという指示を出す。それに対して答えをもらう。当初考えた手法、工法がやはり駄目であれば、次こういう形でしますという提案をもらう。では、それいつまでにしますかぐらいの話を詰めておかないと、毎日、日がたっていくじゃないですか。最終的にできるならやってくれたらいい。しかし、それはいつできるかということも大事ですし、できないのであればできないで、やっぱり審査委員会に戻さないと。結局、審査の意味がないですやんか。  ここはぜひやるべきやし、これやっぱり行政として施設を管理している立場で、絶対に必要だと思うのですけれども、もう一回、答弁いただけませんか。 ◯船橋恵子観光課長  委員ご指摘の内容につきましては、その方法で、方法といいますか、文書を用いて管理していくということについて努めてまいりたいと考えております。 ◯京西且哲委員  努めてください。ほんで、やっぱり期限を切ってください。この指示はいつまでに答えを返してください、とかという形で切っていかないと本当に終わらないですよ。そこはぜひお願いしておきます。でないと審査委員会がやっぱり台無しになります。  それとその審査委員会のとき指摘もされた。もう今の課長ではないんですけど、結局五風荘の売上げが下がっている。これは何でかという話があって、完全予約制に勝手にやっていた。これも担当課に事後報告で、予約制で運営していた。それも1週間前までに予約しなさい。これは指摘を受けていました、その審査委員会で。ちょっと今改善してきているみたいですけれども。  この前指定管理者がやっていた時代と今の指定管理者が運営されている今と、売上げも全然違います。ここの施設というのは、売上げの3%を市の財源として納入していただくことになっています。ということは、市の歳入に対しても影響が出ているということなんです。  ですから、運営の仕方を大きくチェンジする場合は、やはり担当課に相談をかけてからスタートするとか、ここも指摘を受けていましたので、今の運営というか、経営の仕方、営業の仕方がどうなっているか分かりませんけれども、そこはやっぱりきちっと詰めておかないといろんな問題が起こると思います。そこ、併せてお願いしておきます。  最後に令和2年度の五風荘の売上げは幾らですか。 ◯船橋恵子観光課長  7,416万5,789円でございます。 ◯京西且哲委員  利用者は。 ◯船橋恵子観光課長  1万5,692人でございます。 ◯京西且哲委員  令和元年度と比較して半分です。売上げも半分、利用者も半分。もちろん、コロナで閉館していたときもあるとは思いますけれども、それにしても減り過ぎです。だからここも指摘されていました。やはり完全予約制で1週間前までに予約をしなさい。それと、部屋代、室料を取っていました。だから、出ているメニューの額よりも実際支払いをするときには、1部屋3千円とか、広いところは1万円とか、かかっていました。  やっぱりここらは問題だと思うので、きちっとやっぱり担当課は何で売上げが下がっているかとか、どんな営業の仕方をしているかというのは、やっぱりきちっと把握してください。それだけ申し上げておきます。  次、元に戻って一番上から行きます。だんじり祭支援事業についてお尋ねいたします。決算額が1,833万2,463円。不用額が2,253万5,537円。不用額が大きいのですが、なぜですか。 ◯船橋恵子観光課長  令和2年度につきまして、1つの町会が今後もだんじりを曳行しないということになりましたので、まず、交付していた助成金19万1千円は返還いただいたということになってございます。また、地車祭保存会が曳行自粛によりまして、例年祭礼の際にされております清掃など、予定していた事業を実施しないこととなりましたので、89万円を変更申請いただいて減額とさせていただいてございます。 ◯京西且哲委員  この支援事業は大きく分けて2つありますよね。1つは岸和田市観光振興協会に対する委託料。それと今おっしゃった地車祭保存会に対する補助金ですよね。この補助金は前年度と比べて、動きはどうですか。 ◯船橋恵子観光課長  先ほど申し上げました助成金19万1千円の減額が、1町が今後も曳行しないと決定となったということで、昨年度に比べて減額となってございます。 ◯京西且哲委員  こちらで言います。結局、地車祭保存会に対する補助金は、だんじり祭のあった去年、おととしか、とこの自粛となった令和2年度、額一緒なんです。満額補助されているんです。だんじり祭が自粛になってもならなくても同じ額だけ、保存会には支出されている。これ間違いないでしょう。 ◯船橋恵子観光課長  先ほど不用額のご説明を申し上げたのが補助金に関しての不用額のご説明でございまして、満額ではなくて89万円を減額というふうに、地車祭保存会に対して執行する予定であった補助金の減額の理由でございます。失礼いたしました。 ◯京西且哲委員  だから、だんじり祭をやらなくなった町が出た。その分は削ったけれども、それ以外は満額支給なんですよね。観光振興協会に対しては、実際、自粛が決まるまでに出ていった費用については、もちろんかかった費用なので行っていますけれども、保存会に対する補助金は、言わば満額行っているんです。  それは僕とやかく言うつもりはないのですけれども、これ、9年前に僕、決算特別委員会でこのことを確認させていただいたことがあるんです。7日に、同じようにこの書類を見せていただいたときに、同じことを確認させてもらったのですが、この地車祭保存会の姿が見えない。そのときも僕、言いましたけれども、役員名簿ありますかということをこの間も尋ねましたよね。役員名簿ないんです。市から補助金を出す、出している。要は、補助金を受けている団体、公金を受けている団体。これ総会やっていますかと尋ねたけれども、そこも明らかではない。  だから、この団体が市から補助金を受けているにもかかわらず、役員構成が分からない。9年前には規約がありましたよ。それ見せてもらいました。今回ないんですよね。規約には年1回総会を開くとなっているんです。会長1名、副会長何名とかと一応構成書いてあるんですけど、その名簿がない。こんな形では、市民から預かった税金、公金を支出する団体として、大丈夫ですかという話を9年前に僕はさせてもらいました。しかし、今回確認してもまた一緒なんですよね。  だから担当課として、やっぱりその公金を支出する団体、相手の団体がきちっと計画どおりの活動をしているかとか、いわゆる計画があって予算があって、決算をして監査をしてという形の確認まで取れていますかという話なんです。いかがですか。 ◯船橋恵子観光課長  総会が開催されたということについては、確認させていただいておりました。閲覧の際に役員の名簿等をこちらでご用意できていなかったのは申し訳ないのですけれども、現状役員の選任も実際はされていまして、総会の議事録も確認はさせていただきましたので、今後、委員おっしゃるように、助成金を交付する団体というところで、必要な状況については把握して、保存会の状況についても把握していくべきだというふうに努めてまいりたいと思っております。 ◯京西且哲委員  書類あるんやったら用意しておいてくださいよ。書類の審査、点検いわゆる閲覧も、決算常任委員会としてやっているんです。そのときに書類を準備しない。聞いても分からない。総会はいつですか、開いたの。 ◯船橋恵子観光課長  令和3年度につきましては、5月6日でございます。  令和2年度につきましては、申し訳ございません。把握できておりません。 ◯京西且哲委員  いやだから、令和2年度の内容を、令和3年の5月の総会でやったということでしょう。分かりました。  ということは以前、指摘させてもらった部分はやっぱり改善してやってくれているということであれば、それでいいです。  だから、観光課がそこの把握をできていないというのが僕は問題だと思うんです。そこは総会を開くのであれば、やっぱり出席するぐらいのことをしていかないと、やっぱり公金を預かって、行政の担当者として、そこは以前から言っている。なかなか動いてくれないので、ここを機にきちっと改めてください。お願いしておきます。  次、岸和田城とだんじり会館の指定管理事業です。これももうあと半年で指定管理が終わります。今の時点で何を指摘するかというとほぼないんですけど、しかし、大きく次の指定管理の形態を変えるということなので、今までやってきた運営を改めて、よりよくなるような指定管理をするということだと期待していますけれども。  一つ、頂いた書類で確認だけしたいのは、だんじり会館とお城の事業報告、計画書と報告書、昨日頂きましたけど、僕、自主事業の内容を教えてということで言ったんですけど、この自主事業の計画、自主事業の報告の中に、自主事業というのと、協会事業というのと、それと指定管理者事業というのが書かれているんですけど、この違いは何なのですか。 ◯船橋恵子観光課長  協会事業と記載のございますのが自主事業という整理でございまして、指定管理者事業につきましては、指定管理業務として実施していただいている事業ということでございます。 ◯京西且哲委員  ということは、自主事業というところに記載してくれているんですけど、その中には、指定管理者事業も同じように書いているんですけど、これは自主事業ではないということなんですか。ちょっと答弁して。 ◯船橋恵子観光課長  報告書の記載が分かりづらくて申し訳ないのですけれども、今、委員おっしゃったように、協会事業というのが自主事業でございまして、指定管理者事業は指定管理業務の中で行っていただく事業となってございます。 ◯京西且哲委員  そしたら書き方変えたほうがよろしいで。これ両方とも、自主事業の枠の中でいわゆる協会事業というのは自分らが進んでやっているやつで、指定管理者事業という部分は、今回また出すみたいですけれども、市からの提案事業として出している部分かなと思うので、ここの記載だけきちっとやっておいていただきたいと思います。  その中で、令和2年の報告書で、令和2年度はだんじり会館については、いわゆる自主事業、協会事業がゼロ。全くされていないということなのですけれども、ここはどういうことなのですか。 ◯船橋恵子観光課長  年度当初に事業計画としては、委員おっしゃるようにだんじり講談というのと、だんじりタオル展というのを計画として頂いていたのですが、コロナ禍によってイベントが実施できなかったという状況でございます。 ◯京西且哲委員  分かりました。これだけ見ると、いわゆるだんじり会館の自主事業、計画書でも2つしかないですよね。ここらはやっぱり検討課題かなと思います。やっぱり自主事業、あれだけの建物ですから、やっぱり自主事業をしっかりとやっていただいて集客に努めていただくということを言いたかったということです。  次、決算書の316ページにある城周辺整備計画推進事業、これ、確認できる範囲で僕、遡って決算書を見ていきましたけれども、約10年間、予算化するけれども執行なしなんですよね。これはどうするんですか。どういうことなんですか。ご説明ください。 ◯船橋恵子観光課長  石畳と淡い街灯まちづくり事業で、一定整備を城周辺としては行いまして、以後は庁舎の建て替えの課題がございましたので、その方向性と合わせて検討するという状況でございまして、現状はなかなか検討が進んでいないというところでございます。 ◯京西且哲委員  事情は分かるんですけど、これを予算化するということは目的があって、かかる費用があるから予算化されていると思うのですけれども、予算編成のときには何を計上してるんですか。 ◯船橋恵子観光課長  令和2年度につきましては、1節報酬として27万円予算計上させていただいておりましたが、おっしゃるように執行はしていない状況でございます。こちらにつきましては、附属機関岸和田城周辺整備計画検討委員会で検討が必要になることを想定しまして、委員会開催に係る委員報酬15名掛ける2回開催分として、予算計上したというところでございます。 ◯京西且哲委員  分かりました。結局、庁舎の建て替えがあるので、動けない事業ということですよね。分からないでもないんですけど、しかし、庁舎とお城周辺というのは、一緒のようで別です。日々、観光課ですから、お城の魅力とか、城周辺の城下町に集客をということを考えておられると思います。これはこれで、やはり城周辺の整備事業というものは考えていかないといかんのじゃないかなと思っています。ここはまた一回改めていただきたい。  その中で、先ほど話に出ました石畳と淡い街灯まちづくりの件で1点だけお尋ねします。7日の説明のときに確認しました。どこが所管か分からないということで、僕は大阪府かなと思ったのですけれども、いや、市だということなので聞かせてもらいます。  旧国道26号にある灯籠というのかな。照明灯か。照明整備。これ、されているのですけれど、その当時の説明の写真ももらっているのですが、ライトがあって下にショーケースがある。最初の頃は何かここに入っていたと思います。何か干支の飾り物か何か。今は全く空なんですよね。この説明にも、岸和田の伝統である彫り物などを展示計画と書いているのです。これずっともう、どうやろ。何年も空ですよね。いや、そうなんですよ、僕ずっと見ているから。これはどうするんですか。これは所管は観光課でいいんですか。どうぞ。 ◯船橋恵子観光課長  委員おっしゃる堺阪南線の歩道に設置してございます灯籠は、観光課の所管でございます。以前から陶芸連盟のご協力を得たりとか、岸和田市立産業高校の美術部の方に陶芸作品をご協力いただいたりして展示するなど、景観の向上に努めておりましたのですが、おっしゃるように現在は展示できていない状況です。  今後も予算要求も含めて景観向上となるように、せっかくの整備計画の成果を活用できるように努めてまいりたいと考えております。 ◯京西且哲委員  お金をかけて、この石畳と淡い街灯まちづくりというのはかなりの大々的なイベント、イベントというか事業でした。多分こういう街灯、灯籠についても、市民の意見を頂いて、こういうものにしようということで設置したはずです。これが当初の計画が崩れて、現在、全く放置されているというのは、これはいかんと思うので、観光課が担当というのであれば、しっかりとここも含めて、城周辺、城下町ということなのでお願いいたします。  最後、二の丸広場観光交流センター指定管理事業です。これももう半年で終わるので、何か言うてもしゃあないなと思いますが、しかし、書類のときも指摘しましたけれど、スタッフの配置、売上げ等々は、実際どうでしたか。日報とか確認してと言ったんですけど。売上げの動きとかスタッフの配置は計画どおり行っているのかどうか。 ◯船橋恵子観光課長  日報にスタッフの配置というのは特に報告はなかったのですけれども、営業日数等はございましたので、ご報告させていただきます。  平成30年度は325日、収支につきましては581万9千円のマイナスでございます。令和元年度は324日の営業で647万8千円のマイナス収支でございます。令和2年度につきましては、コロナ禍により209日という営業日数で、収支は536万3千円のマイナス収支でございます。  スタッフの配置につきましては、平成30年度はセンター長が1名、飲食提供が6名、情報発信・市特産品販売員のスタッフとして7名という、総数でそれだけの人員を確保して、それは令和元年度、令和2年度も同じ状況なのですけれども、実際にはそこでシフトを組みまして、常時4名から8名のシフトで配置しているという報告になってございます。 ◯京西且哲委員  実際、あのとき課長とも話をしたけれど、そのとおり行っていないなという認識は一致したと思います。多分スタッフの配置も十分ではなかったと思います。観光交流センターという看板を上げながら、観光の説明、あるいは来たお客様に対して岸和田の魅力を発信するとかということは十分できていなかったと思います。以前からもこの話をしてもパンフレットを置いているからとか、パンフレットがこれだけ数減っているからとかという説明に終わっていました。来場者に対するアンケートとかも、本当に1桁のアンケートのサンプルしかなかったりとか、やっぱりこんなことで、もう結局10年終わってしまう。  だから、本当にこれ日々の管理が大事やなと思っています。今度は観光交流センターとお城とセットにするということで、どれだけの効果が上がるかというのは、また見せていただきますけれども、10年から今度は5年の指定管理となるので。ですから、投資される指定管理者も、一定今のような形にはならないと思いますけれど、その点稲田委員もおっしゃったように、やっぱりこの失敗をまた繰り返さないように、ぜひきちっとした管理と指定管理者との連携をお願いしておきます。
    ◯松本妙子委員長  暫時休憩します。 ◯松本妙子委員長  休憩前に引き続き、委員会を開きます。  7款商工費の質疑を続行します。 ◯倉田賢一郎委員  決算書316ページの元睦会館管理事業についてご質問させていただきます。  まずはこの事業についてのご説明をお願いいたします。 ◯船橋恵子観光課長  元睦会館管理事業につきましてですが、1節報酬2万7千円は、これは令和3年度から元睦会館を無償譲渡する事業者の選定のために、元睦会館の民間活用に係る公募型プロポーザル方式運営事業者選定委員会を昨年開催いたしまして、その専門委員の意見聴取を行いましたので、ご出席いただいた専門委員の報酬でございます。 ◯倉田賢一郎委員  この公募要領では、建物は無償譲渡で、リノベーションは事業者負担で行う条件だったかと思います。リノベーションの提案内容はどういったものだったのか、そして、そのスケジュールについてもお答えください。 ◯船橋恵子観光課長  建物の1階はカフェといたしまして、モーニングやランチ、ティータイムをお楽しみいただけるような空間に、また、2階はワークショップや地域活動、貸しスタジオなどに活用できるレンタルスペースに改修するというご提案でございまして、ご提案の際は、工期は令和3年8月という予定でございました。 ◯倉田賢一郎委員  使用用途については、カフェであるとか、2階はワークショップや地域活動、貸しスタジオなどを予定しているということで市民であるとか、岸和田城を訪れた方にとって、とても役に立つような施設になるのではないかなというふうに期待されるのですけれども、その建物のリノベーションという点で、そのデザイン、お城周辺であるとか、そもそも元睦会館をご寄附された方のご意向であったりとか、そういった意味では、元睦会館の元のイメージを大きく損なわないとか、そういった考えがあるのかなと思うのですけれども、建物のデザインについて、事業者とどのような協議がなされているのか、その辺お答えいただけますでしょうか。 ◯船橋恵子観光課長  ご提案いただいている内容としましては、現状のイメージ、たたずまいを尊重して、耐震、防火対策を施してリノベーションをされるということで、委員おっしゃるように岸和田城や周辺との調和を保ちながら運営できるような施設ということで進めていただいてございます。 ◯倉田賢一郎委員  それについては、何かプロポーザルの中で規約が設けられているとか、もしくは市と協議しながら進めているとか、具体的にそういったところはどうなっているのでしょうか。お答えください。 ◯船橋恵子観光課長  リノベーションの詳細につきましては、基本協定等には特に詳細をうたってはございませんけれども、どのような施設改修かということは、所管課としても今後も確認させていただきたいと考えてございます。 ◯倉田賢一郎委員  ということは、ルール上は完全に事業者任せということにはなってしまうのですかね。例えば市側が意図しないデザインをされたとしても、何らかの指摘をするだとか、そういった機会は市にはないのですか。 ◯船橋恵子観光課長  基本的には公募型プロポーザルにおきまして選定されておりますので、提案された内容を実施していただくというのが前提になってございます。ただ、協定上は詳細については、記載はございませんけれども、選定委員会等へのご報告もございますので、提案に基づいたリノベーションを進めていただくということになります。 ◯倉田賢一郎委員  先ほど京西委員であるとか稲田委員であるとか、プロポーザルで提案された内容と今食い違っているのではないかというようなご指摘、お城のほうでそういったご指摘あったのですけれども、やはりその書面上であるとか、ルールの上できちっとその建物のデザインに関する部分の取決めがないと、デザインが決定してから、建築されてから、そういった問題が起こったとしても取り返しがつかないようなことになってくるのではないかなというところを危惧するのですが、その辺はどのようにお考えでしょうか、お答えください。 ◯船橋恵子観光課長  頂いたご提案の内容に即した改修となるように、確認しながら進めていただくようにいたしたいと思います。 ◯倉田賢一郎委員  この公募内容の中に明確なデザインに関する規定がないのであれば、きっちりその事業者と協議の上でそのデザイン等を進めていただいて、この立地条件から景観に配慮するであるとか、そういったところを必ず、変な言い方ですけれど、ちょっとそぐわないような建物、デザインにならないようにそこは配慮していただきたいと思います。  それと工期のお話があったのですけれども、令和3年8月の予定であったというところなのですけれども、現状では進捗状況がどうなっているのか、工事が進められていないようなのですけれども、現状の進捗状況についてお答えいただけますでしょうか。 ◯船橋恵子観光課長  現状は、建築確認申請の協議を行っていると報告いただいてございます。セットバック等もございましたので、少し時間を要しているということです。  今後の予定としましては、改修部分の一部取壊しには10月に着工すると聞いてございまして、1月頃の完成を目指して、進めていただいているということでございます。 ◯倉田賢一郎委員  要は、ちょっと遅れているというところなのですけれども、当初8月の予定。本来であれば、もうオープンしているというところなのかなと思うのですけれども、たまたま今コロナがすごく感染が広がっていて、緊急事態宣言も発令されている中でオープンしないほうがよかったなという側面はあるのですけれども、予定どおりではないというところで、これは本来いつまでに完了しなければならない事業だったのでしょうかね。 ◯船橋恵子観光課長  基本協定の締結におきましては、令和3年4月以降、おおむね1か年以内ということをめどとして、本業務を開始しなければならないというふうに定めてございますので、年度内に完成し、事業を開始いただくということで考えてございます。 ◯倉田賢一郎委員  よく分かりました。元睦会館は平成23年に寄附していただいて、その後の利活用がずっとなされてこなくて、市としては、長年の懸案事項だったと思います。  今回こうやってプロポーザルで利活用していただく事業者が決定したということで、観光の面であるとか、お城に来られて立ち寄る場所というところでは本当に期待しているところであります。  今はコロナでなかなかにぎわいづくりということは言えないのですけれども、コロナ禍がある程度収束した際には、この城周辺のにぎわいづくりに大きく貢献するものと思いますので、しっかりとその事業者と協議しながら、また、完成に向けて進めていっていただきたいと思います。私の質問はこれで終わります。 ◯田中市子委員  決算書308ページ、企業経営支援事業のうち、Kishi-Bizについて質問いたします。3年計画の2年目だったわけですが、まずは経費についてご説明ください。 ◯上東束産業政策課長  決算書の企業経営支援事業のうち、まず18節の負担金、補助及び交付金の欄になります。こちらの備考欄負担金に3,418万7,396円と記載ございますが、このうちKishi-Bizに要した経費としましては、Kishi-Biz自体を運営しております岸和田ビジネスサポート協議会に負担金として市から支出してございます。この金額が3,409万3,936円となってございます。  いま1つは、同じく支援事業のうち12節委託料の備考欄のうち事業実施運営委託料653万6,450円になってございますが、このうち610万6,900円が対象になります。これは、現在Kishi-Bizのエグゼクティブマネジャーに現在なってございます小出宗昭氏の会社に対する委託料として、年間のKishi-Biz全体のサポート費用と併せて、昨年度は10月から半年分、半年間になりますが、実際に小出氏に相談に対応していただくということで週1回お越しいただきました。そのための経費として支出してございます。  以上、Kishi-Bizの経費としましては、合計で4,020万836円となってございます。 ◯田中市子委員  岸和田ビジネスサポート協議会の負担金に加えて、岸和田市が直接委託した小出氏の会社への委託料ということです。合計4,000万円ほどを投入しての事業なのですけれども、その成果はいかがでしょうか。 ◯上東束産業政策課長  Kishi-Bizにつきましては、令和2年2月に開設以来もうちょうど現在で1年と半年がたってございます。相談件数につきましては、先月、8月末で1,537件と、現在順調に推移しているところでございます。実際にご利用いただいた方のアンケートからも、約8割以上の方が何らかの成果があったというふうにお答えいただいておりますし、85%の方がほかの方にも、ほかの事業者にも勧めたいというふうにお答えいただいておりますので、おおむね良好に受け入れられているものと考えてございます。  また、実際にご相談いただく相談者の中には、こういう今のようなコロナのような厳しい状況にありましても、新商品や新しいサービスを実際に提案を含めて、提案をきっかけに始められた事業者で、実際に売上げを上げておられる事業者もございます。  また、一方でこのような状況でも新たに企業や創業ということをされている事業者も出てきてございます。これまで幾らかご紹介させていただいた家具を作っておられる事業者ですとか、町の花屋といったところをご紹介させていただいておりますが、特にコロナのこのような状況ですので、ほかにも、例えばマスクを作るように業態転換されているといったような、今の時代に合った、対応した新しい事業展開を図っておられる事業者もたくさん出てきてございます。  また、特にこれまで力を入れてきたところとしましては、新たな起業や創業といったところに力を入れてきましたが、これは今年度分になりますが、先月までの5か月で、実際に4件の起業を支援させていただいて、実際に実現しているところでございます。  Kishi-Bizではこういった直接的な支援ばかりではなしに、国の補助金、事業再構築補助金ですとか、ものづくり補助金というような大きな補助金ございますが、これの申請に当たっては、事業計画の立案が一番重要なポイントになるのですけれども、この立案に際して様々な提案やアドバイス、アイデアなどを出させていただいて、実際に補助が実現したという事例もございます。  このように単なる制度の案内や融資の案内、あっせんなどということではなくて、やっぱり不安を抱えつつも、新たな事業展開、売上向上に向けて頑張ろうとされている事業者をはじめ、あらゆる事業者に対して、それぞれ会社が持っている魅力を生かしつつ、新たなニーズやチャンスを捉えた確実な売上げアップをこれまでサポートしてきたところでございます。 ◯田中市子委員  相談件数の順調な推移や利用者からの評価、また、コロナ禍でも、なかなか苦しい中売上げを伸ばした事業者がいたり、起業創業も支援している。そういった事業をしているということで、市としては一定評価をしているということになるのですね。  18節に負担金、補助及び交付金の不用額が1,853万円ほどありますが、このうちKishi-Bizに関するものはあるのでしょうか。 ◯上東束産業政策課長  18節の不用額のうちKishi-Bizに関するものとしましては1,124万2,064円が対象になります。これは先ほど申し上げた協議会に対する負担金の残額ということになり、不用額ということになります。  その理由といたしましては、もともと常勤の相談員2名体制で考えておりましたが、センター長以外にもう1名プロジェクトマネジャーという者を1名置く予定をしておったのですが、この方がちょっと常時1名欠員ということになっていますので、ほぼこの人の人件費、福利厚生費の減少によるものというところが大きくございます。  あわせて、昨年度はコロナ禍ということで、Kishi-Bizが主体となってやるべき、やる予定でありました各種セミナーですとか、事業者向けの案内、利用促進に向けたPRイベント等ができなかったことによりまして、減額になったというところが原因になってございます。 ◯田中市子委員  コロナ禍でセミナーなどが実施できなくなったことでの不用額もありますが、主にはプロジェクトマネジャーが欠員だったというところが大きいという説明でしたが、それでは、このKishi-Bizの運営体制はどうなっているか、ご説明ください。 ◯上東束産業政策課長  昨年度令和2年度は、まず、体制としましては、人員は岸和田ビジネスサポート協議会が設置運営してございますので、雇用主、採用としてはこの協議会の採用になります。常勤の職員としまして、センター長1名及び事務局員としての企画広報コーディネーター2名の合計3名を常勤で配置してございました。加えて非常勤職員としまして、クリエイティブディレクターということで大東市のD-Bizのセンター長なのですけれども、この方1名を毎週土曜日週1回お越しいただいたのと、あとはITやデザインといったいわゆる専門アドバイザーを相談内容に応じて必要なときだけ配置するということで二、三名お願いして配置してございます。  そのほかに、協議会の採用ということではないのですが、岸和田市から依頼して現地に派遣するという格好で、先ほどの小出宗昭氏をエグゼクティブマネジャーとして昨年は10月以降週1回お越しいただいて、実際に事業者の相談に乗って対応していただいたというような体制で実施を行いました。 ◯田中市子委員  実質、昨年度で言えば、常勤はセンター長と事務局員2名と、そのほかに専門分野に特化したアドバイザーや大東市D-Bizセンター長が非常勤で来て、それに加えて小出さんが10月からは週1回ということで来られたということですけれども、常勤でセンター長とともに荷を分かち合うプロジェクトマネジャーが確保、十分に年間を通じてできなかったと、不在だったということは、センター長と同じ立場で課題に向かう、継続して向かうという人がいないという点で大きな痛手だったのではないかと考えます。  少しずつ実績、成果が現れているというふうな先ほどの説明でもありましたが、これKishi-Bizを開設するというときに、私たちも大きな期待をしたわけです。当初期待したところから考えると、まだまだというのが正直な印象なので、これからに期待したいところなのですけれども、今後の課題については、どのように認識されているのか、教えてください。 ◯上東束産業政策課長  Kishi-Bizでの相談の対応といいますのは事業者の経営力の強化や売上げアップはもちろんなのですけれども、それに向けたそのための新規事業展開や事業の再構築、あるいは新たな事業の操業といったことを事業者の皆さんの経済活動そのものを総合的に下支えするため、本市の経済対策の要と考えてございます。  また、新しい生活様式の変更だとか社会経済の変化に対応が求められている、こんな今だからこそ、これらの支援が必要であって、このKishi-Bizのような公的産業支援機関というものが、役割をしっかり果たしていかなければならないと考えてございます。  お尋ねの課題といたしましては、1つは、現在まち・ひと・しごと創生法に基づきまして、岸和田市の総合戦略に位置づけまして、その結果、地方創生推進交付金という国の財政支援を受けてございます。この財政支援は3年間の支援期間がございますが、先ほど委員からも少しありましたように今年度で終了となります。来年度以降の財源確保が1つ大きな課題かなと認識してございます。  本市の財政状況がこのような非常に厳しい中、相応の予算を投入させていただいて事業実施させていただいているということは認識してございます。ですからこそ、相談者の期待に一つずつしっかりとお応えして、その成果を広く内外にお示ししていくということが必要であるというふうに認識してございます。  また、課題のもう一つとしては、相談の成果といいますのは、やはり相談員、アドバイザーのスキル、能力に直結するものでございます。中小企業の皆さんへの支援に対する熱意のある方、あるいは優秀な人材の確保ということが一つ重要かなと考えてございます。  センター長1名で何とかここまでやってきてございますけれども、やはり複数名での常勤体制の確立といったことや、ITのみならずその他様々な専門家を継続的に確保していくということが今一つの課題かなと考えてございます。 ◯田中市子委員  今、人の確保ということの大切さも言われました。本当に相談事業というのは、その部分が大きく左右すると思います。また、相談支援というのはどの分野でもすぐには結果が出ないことも多いものです。とはいえ、3か年ということで始めた事業です。コロナ禍という状況も重なりましたが、それを逆手に取って、いろいろ可能性を広げるような取組もしてきたということであれば、一層残った期間での実績に期待するところです。  こういう実績が積み重なれば、箱物を造るような、例えばそういうような産業支援よりもずっとコストパフォーマンスもいい成果が出てくるのではないかと思います。継続しての相談も多くて、利用者の方々は引き続きの相談場所として、期待しておられるかと思いますので、その継続のために必要な体制の確保をお願いしたいと。  また、商工会議所とか、よろず支援拠点などとの役割分担や連携もしてもらいたいです。この事業の位置づけというのでも岸和田市総合戦略の中に位置づけているということで言えば、市全体を挙げて他の課、いろんな取組、そこと合わせて、より一層地域が活性化するような形での企業支援というようなことができるように、例えば競輪に関わることであったりとか、農林水産に関わるような分野、そういったいろんな分野で、やっぱりそういういろんなところで実績を持っておられる方が、今、小出さんという方も来ておられますので、そういった力をこの機会にぜひ貸してもらって、より市全体として盛り上げていける、成果が出るようなことを期待しまして、質問を終わります。 ◯松本妙子委員長  他に質疑はありませんか。    〔「なし」の声あり〕  ないようですので、7款商工費の質疑を終結します。  次の理事者と交代してください。    (理事者交代)  次に、8款土木費の審査に入ります。本件に関し、理事者の説明を求めます。 ◯岸勝志建設部長  決算書318ページ、319ページをお願いします。  8款土木費についてご説明いたします。  8款土木費の予算現額63億5,928万632円に対しまして、支出済額52億2,791万8,261円で、継続費逓次繰越が527万5千円、繰越明許費が4億118万5,774円のため7億2,490万1,597円の不用額となっております。  初めに、1項土木管理費についてご説明いたします。1項土木管理費の予算現額140万8千円に対しまして、支出済額103万2,878円で37万5,122円の不用額となっております。これは事業別区分欄一番下、公共建築マネジメント課管理事務事業で普通旅費、消耗品費、燃料費、印刷製本費などの事務的経費でございます。  次に、2項道路橋りょう費についてご説明いたします。2項道路橋りょう費の予算現額7億4,600万2,252円に対しまして、支出済額6億4,811万2,391円で、繰越明許費が5,000万円で4,788万9,861円の不用額となっております。  主なものといたしまして、320ページ、321ページをお願いいたします。
     事業別区分欄一番下、道路管理事業の支出済額は1,332万余円で、これは道路台帳現況平面図及び調書更新業務の委託料などに要した経費でございます。  次に、322ページ、323ページをお願いいたします。事業別区分欄一番下、道路維持事業の支出済額は2億1,139万余円で、これは道路維持管理に伴う維持管理業務委託及び維持修繕工事、下松アンダーパス電光掲示板設置他工事、街路樹剪定などに要した経費でございます。  324ページ、325ページをお願いいたします。事業別区分欄一番下、道路新設改良事業の支出済額は1億1,604万余円で、これは下松町17号線道路改良工事、旧国道線(春木地区)道路改良工事及び福田12号線ほか5路線の道路舗装工事などに要した経費でございます。  326ページ、327ページをお願いいたします。  事業別区分欄一番上、橋りょう維持事業の支出済額は5,228万余円で、これは橋りょう点検業務及び六連橋ほか3橋の橋りょう補修設計業務委託、流木橋ほか2橋の補修工事などに要した経費でございます。  次に、3項交通安全対策費についてご説明いたします。3項交通安全対策費の予算現額2億6,771万3,659円に対しまして、支出済額は2億3,540万7,173円で継続費逓次繰越が527万5千円、繰越明許費が470万円で2,233万1,486円の不用額となっております。  主なものといたしましては、次の328ページ、329ページをお願いいたします。  事業別区分欄上から3番目、自転車駐車対策事業の支出済額は2,760万余円で、これは放置自転車の移動運搬業務及び駅周辺の自転車放置防止啓発業務に要した経費でございます。  その下、自転車等駐車場管理事業の支出済額は1,332万余円で、これは市営自転車等駐車場の借地料に要した経費でございます。  次の330ページ、331ページをお願いいたします。  事業別区分欄上から2番目、バス交通充実事業の支出済額は4,859万余円で、これは市内施設循環ローズバス運営補助金、車両の買換えに対する補助金、路線バス葛城線の河合-塔原間及び福田線の運行補助に要した経費でございます。  その下、交通安全施設整備事業の支出済額は3,526万余円で、これは通学路のカラー舗装、道路反射鏡や路面標示設置などに要した経費でございます。  その下、交通安全施設維持事業の支出済額は2,678万余円で、これは交通安全灯の電気料金及び道路反射鏡、交通安全灯などの交通安全施設の補修に要した経費でございます。  事業別区分欄一番下、バリアフリー化事業の支出済額は315万円で、これはJR阪和線下松駅における視覚障害者等のホーム転落防止対策として内方線ブロック設置に対する補助に要した経費でございます。  次に、332ページ、333ページをお願いいたします。  4項河川費についてご説明いたします。4項河川費の予算現額2,285万5千円に対しまして、支出済額は1,741万1,878円で544万3,122円の不用額となっております。  主なものといたしましては、事業別区分欄上から2番目、河川管理改修事業の支出済額は250万余円で、これは河川台帳整備などに要した経費でございます。  その下、河川維持事業の支出済額は1,490万余円で、これは河川の修繕などに要した経費でございます。  次に、5項港湾費についてご説明いたします。5項港湾費の予算現額1億3,591万6千円に対しまして、支出済額は1億1,214万8,060円で2,376万7,940円の不用額となっております。  主なものといたしまして、次の334ページ、335ページをお願いいたします。  事業別区分欄一番下、港振興協会助成事業の支出済額は15万余円で1,904万余円の不用額となっております。これは岸和田港まつりが新型コロナウイルス感染症拡大の影響により中止となったために生じた不用額でございます。  次に、336ページ、337ページをお願いいたします。  事業別区分欄一番上、岸和田市競輪事業基金返還事業の支出済額は7,683万余円で、これは旧港地区の活性化を図るため、事業用定期借地用地の購入に伴い、競輪事業基金から借り入れた費用の基金への返還に要した経費でございます。  次に、6項水路費についてご説明いたします。6項水路費の予算現額7,114万9千円に対しまして、支出済額は6,603万3,786円で511万5,214円の不用額となっております。  主なものといたしましては、事業別区分欄下から2番目、水路改修事業の支出済額は996万余円で、これは神於町水路改修工事などに要した経費でございます。  その下、水路維持事業の支出済額は2,684万余円で、これは水路維持管理に伴う水路パトロールの委託及び修繕などに要した経費でございます。  次に、338ページ、339ページをお願いいたします。  7項都市計画費についてご説明いたします。7項都市計画費の予算現額43億8,507万3,721円に対しまして、支出済額は35億8,841万2,866円で、繰越明許費が3億4,648万5,774円のため4億5,017万5,081円の不用額となっております。  主なものといたしましては、次の340ページ、341ページをお願いいたします。  事業別区分欄一番上、都市計画事業の支出済額は469万余円で、これは都市計画変更図書作成及び都市計画図等更新業務委託などに要した経費でございます。  少し飛びまして、344ページ、345ページをお願いいたします。  事業別区分欄一番上、建築物防災対策事業の支出済額は1,772万余円で、これは既存民間木造住宅の耐震診断、耐震改修及びブロック塀等の撤去に対する補助金等に要した経費でございます。  その下、歴史的景観保全支援事業の支出済額は421万余円で、これは主に本町地区におきまして、歴史的町並みの修景を行った町屋等に対する助成に要した経費でございます。  事業別区分欄一番下、市街地形成事業の支出済額は1億9,304万余円で、これは久米田駅周辺及び春木駅周辺整備における事業用地の用地買収、物件補償、土質調査、道路詳細設計並びに府道春木大町線歩道設置工事等に要した経費でございます。  次に、346ページ、347ページをお願いします。  事業別区分欄下から2番目、交通政策検討事業の支出済額は807万余円で、これは岸和田市交通まちづくりアクションプラン〔バリアフリー基本構想編〕の策定、泉北高速鉄道延伸検討並びに地域公共交通活性化事業等の調査に要した経費でございます。  事業別区分欄一番下、広域幹線計画事業の支出済額は2,561万余円で、これは泉州山手線沿道における土地区画整理事業調査及び泉州山手線計画地付近の用地測量等に要した経費でございます。  次の348ページ、349ページをお願いいたします。  事業別区分欄上から3番目、岸和田港福田線整備事業の支出済額は4,235万余円で、これは岸和田港福田線の交通安全施設設置工事、徳松池跡地の整地工事に要した経費でございます。  350ページ、351ページをお願いいたします。  事業別区分欄一番上、田治米畑町線整備事業の支出済額は771万余円で、これは都市計画道路田治米畑町線測量設計業務委託などに要した経費でございます。  その下、下水道事業会計繰出事業の支出済額は22億2,851万余円で、これは下水道事業会計への出資金及び繰出金でございます。  352ページ、353ページをお願いいたします。  事業別区分欄一番上、公園管理事業の支出済額は2,262万余円で、これは都市公園利用料金返還及びブロック塀の改修、施設維持業務委託料等に要した経費でございます。  その2つ下、公園指定管理事業の支出済額は1億632万余円で、これは、市内の公園の維持管理について、指定管理を行う一般財団法人岸和田市公園緑化協会及びミズノグループへの委託に要した経費でございます。  少し飛びまして、356ページ、357ページをお願いいたします。  事業別区分欄一番上、JR阪和線東岸和田駅付近高架化事業の支出済額は2億1,941万余円で、これはJR阪和線東岸和田駅付近高架化事業の関連周辺市道整備である土生町29号線及び東区1号公園復旧工事、土生町34号線の物件調査業務委託及びJR用地の土地購入などに要した経費でございます。  その下、丘陵地区整備事業の支出済額は1億7,758万余円で、これは岸和田市丘陵土地区画整理事業における公共施設整備のための組合に対する負担金に要した経費等でございます。  次の358ページ、359ページをお願いします。  8項住宅費についてご説明いたします。8項住宅費の予算現額7億2,916万3千円に対しまして、支出済額は5億5,935万9,229円で1億6,980万3,771円の不用額となっております。  主なものといたしましては、次の360ページ、361ページをお願いいたします。  事業別区分欄上から2番目、空家等対策計画推進事業の支出済額は336万余円で、これは、1年以上空き家となっている民間の不良木造住宅の除去に対する補助金等に要した経費でございます。  その2つ下、市営住宅管理事業の支出済額は4,293万余円で、これは市営住宅維持管理のための修繕及び工事、施設維持業務委託等に要した経費でございます。  次の362ページ、363ページをお願いいたします。  事業別区分欄一番上、市営住宅整備事業の支出済額は3億9,374万余円で、これは山下住宅の建設等に要した経費でございます。  その下、市営住宅財産管理事業の支出済額は4,918万余円で、これは、入居者が退去した木造住宅の撤去及び旧市営住宅用地の売却のための跡地整備等に要した経費でございます。 ◯松本妙子委員長  説明が終わりました。通告のありました委員は順次発言を願います。 ◯京西且哲委員  道路維持事業についてお尋ねいたします。岸城町5号線というと、ここの前の通りです。二の丸広場観光交流センターとお城の入り口の間を走っている道路のことなのですが、かなり施工されてから年数がたっておるからかも分かりませんが、毎年のように修繕が続いていて、どうなっているのかなという感じがしているのですけれども、がたつきが毎年のようにあって、その都度補修工事をされているのを見かけるのですけれども、この点について、担当課からご説明をお願いしたいと思います。 ◯奥野光好高架事業・道路整備課長  岸城町5号線の当該箇所、市役所新館の和歌山側から観光交流センター付近までの石畳の舗装につきましては、平成7年3月に策定された岸和田城周辺道路整備計画に基づき、平成10年3月に整備されたものでございます。当該道路は、岸和田城周辺道路の中でもシンボル的な位置づけがなされておりまして、計画中、集いの道として多くの人が行き交い、また、多くの人が集う、にぎわいを創出する道路として位置づけされてございます。  よって、そのデザインは千亀利公園と二の丸広場を一体化するようさび系の花崗岩の馬張りによる石畳舗装となっておりまして、これは進行方向に対しまして、横向きに互い違いに石板を並べたものでございます。  修繕につきましては、その大部分が二の丸広場から観光交流センターまでの間の道路センター付近に集中してございます。  したがいまして、主な原因ですが、石畳は道路直角方向に対しての馬張りをしておるため、横断方向に長方形の石板の長辺が配置されているという状況でございます。道路の横断勾配が反転する道路センター付近におきましては、正確な平面を持つ石板がてんびん状態となりまして、経年劣化で空隙ができることにより、がたつきが発生していると考えられます。 ◯京西且哲委員  技術的なことはよく分からないのですけれど、素人目に見ても、ああいう勾配のある形状の道路に、いわゆる石板を置けばなるよな、という感じは分かるのですけれど、毎年のように補修工事をされているということは、費用的にはどれぐらいかかっているのか説明いただけますか。 ◯奥野光好高架事業・道路整備課長  修繕方法につきましては、当初は目地の詰め直しにて修繕を行っておりましたが、なかなかがたつきが収まらず、次に、石板を外して空練りモルタルでの充填補修を行ってまいりました。しかしながら、外気温の変動による膨張・収縮の繰り返しや、先ほどお話ししたとおり、てんびん状態が解消されていないため、がたつきを完全に解消できていなかったところでございます。  しかしながら、近年では、石板を外し、周りを無収縮性のグラウト、これは空隙を塞ぐ流動性のあるモルタルのことでございますが、その材料で充填いたしまして、修繕するようになってからは、一定の効果が出てございます。  修繕費用につきましては、令和2年度に要した費用としまして41万5千円となってございます。平成28年度から令和2年度までの5年間の修繕費の合計は425万9,352円となっておりますが、その額につきましては、年々減少傾向となってございます。 ◯京西且哲委員  もうこれで、今の修繕の工法で収まるのかということなのですけれども、それと現状、皆さん見ておられると思うのですけれども、あんまり、きれいな部分と何かボルト差し込んである部分とか、角が欠けていたりとかってあるのですけれど、これで収まるのか、それか根本的な何かの解決方法が必要なのか、その辺の見方はいかがですか。 ◯奥野光好高架事業・道路整備課長  委員ご指摘のとおり石畳の修景につきましては、若干モザイク状になっているところがございます。これの新設につきましては、平成9年度、1億5,000万円を要して工事を行っておりまして、直ちに抜本的な改修工事を行うことは、市の財政状況から見ても困難であると思われます。  また、平成21年度から始まった石畳と淡い街灯まちづくり支援事業の修景工事とも一体整備されていることから、本箇所について、現在のところ改修計画はございません。  現在、グラウト充填による修繕を行っておりますが、本施工法でも今後がたつきが収まらない場合には、ひずみを吸収する弾性目地材の使用も検討いたしまして、修繕作業を終結すべく作業を進めていく予定でございます。  また、今後の改修に関しましては、石畳風アスファルト舗装による新たな技術も開発されているとのことでございますので、現在使用されている天然無垢材の風合いや周辺整備状況とも比較しながら、研究を進めていく所存でございます。 ◯京西且哲委員  がたつきがあってとかということで、今の時点で、それによってつまずいてこけてけがをしたとか、その辺の状況はいかがですか。 ◯奥野光好高架事業・道路整備課長  現在のところは賠償事項についての案件は、私は把握してございません。 ◯京西且哲委員  大きな事故は幸い起こっていないということのようです。しかし、まだまだこれから経年劣化でどんなことが起こるか分かりませんし、補修を続けているということは、その都度、点検していただいているということかなと思います。その点は、引き続いてよく注視していただきたいと思いますが。  今課長の答弁にもありましたように、商工費のところでも言いましたけれど、やっぱり城周辺ということで、本市はかなり重要なエリアという位置づけをしています。なぜ石畳にしたかというと、やっぱりお城の前とか、城下町の雰囲気ということでされたと思います。  したがって、まだ全体的な景観は保たれているという感じはしますが、今後も、全体のお城周辺の景観、雰囲気を崩さないように、きちっと整備していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  次、歴史的景観保全支援事業についてお尋ねします。まず、令和2年度の支出について、ご説明いただきたいと思います。 ◯山田俊晴都市計画課長  令和2年度の本事業の支出ですけれども、補助金に410万円の支出であります。これは、岸和田市歴史的町並み保全基金を財源とする助成事業で、歴史的景観の保全を図るために、主に住民団体が実施する事業に対し助成を実施してきたものでございます。  その内容でございますが、保全地区である本町地区におきまして、岸和田市歴史的景観保全事業助成金交付要綱におきまして、建物等の修景に要した経費の10分の8以内で、かつ歴史的建築物は500万円、一般建築物は300万円、その他門、塀につきましては100万円を限度とする規定に基づきまして助成するもので、今回、一般建築物1件に300万円を、その他門、塀の1件に100万円を、そして歴史的町並み保全に関し団体が行う活動事業としまして10万円を助成したものでございます。 ◯京西且哲委員  本町地区の保全計画が平成5年に策定されていると思います。今までのこの地区での実績はどのようになっていますか。 ◯山田俊晴都市計画課長  平成5年から修景助成を開始いたしまして、令和2年度末の実績でございますが、歴史的景観建築物に16件、一般建築物では31件、合計47件。そして門、塀等に8件でございます。総支出修景助成額は1億5,966万円となっております。 ◯京西且哲委員  それで、まだ計画途中ということかと思いますが、今後、その対象となる建物あるいは門、塀、この辺りはどれぐらい残っているというのか、どのような状態なのでしょうか。 ◯山田俊晴都市計画課長  現時点でございますが、建物等の修景助成支援を行っていない件数でございますが、門、塀につきましては少し把握が困難でございますが、建物につきましては歴史的景観建築物は11件、一般建築物は四十数件と思われます。 ◯京西且哲委員  引き続いて、この事業を進めていかれるということかと思いますけれども、物件、建物は全て民間の所有ということになっていますので、計画に基づいてということですけれども、助成していく、補助していく。景観の保全に協力してもらうという形のアプローチというのは、どんな形でされていっているのですか。
    ◯山田俊晴都市計画課長  地元団体である本町のまちづくりを考える会と一緒になって、売りに出されている住宅とか、はたまた、改修しようという情報を得たりとか、そういった場合に一緒に話ししながら、所有者にお伺いしまして、歴史的な町並みに合うように修景をしていただけないかということで、住民と一緒に協議しながら進めております。 ◯京西且哲委員  売りに出されるとかというのは、どうやって情報をつかむのか分からないのですけれど、その点は情報収集というのは、特に、例えば不動産業界とか、地域の情報もあるのですけれども、その辺の情報の取り方というのは、何かどこかへネットワークを持っているのですか。 ◯山田俊晴都市計画課長  特に不動産業界と協議しているという特化したものはございません。地域のつながりの中で、知り得る情報で取り組んでまいっています。 ◯京西且哲委員  なかなか難しいと思うんです。表に売出しの看板が出ればすぐ分かるのですけれども、その時点では何か手後れみたいになっている可能性もあるし、ですから、地域との密な情報共有とかが一番大事かなと思います。  ここに手をつけて町並みを保全していくということで、もう1億円からの投資をしていっている中で、残り11件プラス一般の建物も含めて、完結してもらわないといけないと思います。  この本町地区の保全計画で書かれている理念の中に、岸和田市の貴重な文化遺産を未来に引き継いでいくという基本理念、保全計画の中に書かれているんです。こうやって見ていくと、もちろん都市計画課が所管となって担当されているのですけれども、こういうことで行くと例えば文化財の観点、それと同じ景観の趣旨の中で、これを整えていくことによって、本市の観光資源として育っていくということも書かれています。  こうやって見ていくと、もちろん技術的なことも含めて都市計画課が担うのでしょうけれども、そういった意味では、目指すところは文化財を守っていく。それと、それによって、ここに人が訪ねてきてくれるというようなことをやっぱりもうちょっとしっかりと連携を取るべきかなと思っています。  見せていただいた資料の中に、いわゆる貴重な建物、伝統的建築物が幾つか存在しているということも書いていました。江戸時代からの建築工法であったりとか、木材を使った和風建築であったりというものもまだありがたいことに存在しているということなので、ここらの保存についてもきちっと取り組んでいっていただく。もちろん、本市の郷土文化課、それと観光課ともいろんな協議をしながら、もちろん地域を交えて、進めていっていただきますようにお願いいたします。 ◯田中市子委員  決算書332ページの蛸地蔵駅自転車等駐車場整備事業についてお尋ねします。これは駐輪場が移転することに伴う整備事業だったわけですけれども、今回整備された自転車等駐車場について、その内容をお伺いします。 ◯河畑俊也建設管理課長  今回の整備の内容につきましては、経費を抑えるため、建屋を建てず平面構造としております。また、他の施設と比較いたしまして利用者が少ないことから、無人運営ができるよう機器を導入し、人件費等のランニングコストの削減を図ってまいりました。規模的には自転車が85台、原付バイク10台が利用できる面積約230平方メートルでございます。 ◯田中市子委員  無人での運営ということですけれども、この場合、トラブルなどへの対応はどのようにしているのでしょうか。  また、これまでトラブルなどの発生状況がありましたら、そのことについてもご説明ください。 ◯河畑俊也建設管理課長  トラブル等の対応につきましては、インターホンにより24時間対応可能となっております。岸和田駅2号自転車等駐車場の係員の常駐時間内であれば、係員が現場に出向き対応することも可能となっております。  トラブル等の発生状況につきましては、機器の取扱いに関するお問合せが数件程度でございます。 ◯田中市子委員  新しい設備なので、そういう機器の取扱いなどでも疑問もあるかと思いますし、岸和田駅2号自転車等駐車場が比較的近いところなので、そうやって対応していただけるのは助かるなと思います。  トラブルの対応については了解いたしましたが、予算現額の3,300万円ですか。それに対して、不用額がおよそ920万円というのは大きいように思いますが、その理由はどのようなものでしょうか。 ◯河畑俊也建設管理課長  経費を削減するために、整備機器の見直しを行ったことと入札差金によるものでございます。 ◯田中市子委員  最初にご説明いただいたように、機器の見直しをしたということと入札の差金ということです。必要十分な設備が作られて経費が削減というのは評価できると思います。新しい駐輪場は、以前あった駅近から比べてやや遠くなったということで、また、駅近くには民間の駐輪場も結構あるということで、利用者の減少は避けられないとも思いますが、やはり不法駐輪というか、放置自転車をなくすために確実に駐輪できる場所として重要な位置づけだと思います。引き続き、トラブル等への迅速で適切な対応などをして、この駐輪場が今のようなきれいな形で継続できるようにお願いして、質問を終わります。  続いて、事務報告書177ページの岸和田市地域公共交通検討事業についてお尋ねいたします。  岸和田市地域公共交通検討事業、バリアフリー基本構想分科会が行われていますが、その中での検討内容についてお示しください。 ◯高橋正悟市街地整備課長  令和2年度のバリアフリー基本構想分科会では、令和元年度に実施しましたJR阪和線東岸和田駅周辺のまち歩き点検に引き続きまして、南海本線春木駅、JR阪和線久米田駅周辺のまち歩き点検などを実施しまして、特定経路における重点課題の抽出、施設管理者との協議を経まして、重点整備地区の整備方針や取り組む事業の内容についての整理を行っております。 ◯田中市子委員  令和2年度は春木駅と久米田駅ということで、その2つでまち歩き点検を実施したということですけれども、この中には視覚障害とか聴覚障害の方や車椅子の方なども参加されての点検だと思いますが、これでどのような視点で点検を行って、そこからどのような課題が抽出されたのかお聞かせください。 ◯高橋正悟市街地整備課長  令和2年10月29日に開催しましたまち歩き点検では、3つのテーマというものを設定し点検を行いました。  1つ目のテーマとしましては、垂直移動に関するチェックということで、久米田駅舎と久米田北一踏切のルートを点検しております。  2つ目のテーマとしましては、災害時の情報共有に関するチェックということで、春木駅からまなび中央公園までのルートを点検いたしております。  3つ目のテーマとしましては、平行移動に関するチェックということで、春木駅舎と春木市民センターとのルートの点検をいたしております。  抽出された主な課題でございますが、路面や誘導ブロックなどの経年劣化による機能不全、道路側溝蓋などの基準見直しによる既存不適格な内容、そして動線が交錯していることによる歩行阻害、照明、交通安全施設や施設の案内表示などの充実というものが挙げられております。 ◯田中市子委員  まち歩き点検はそういう様々な障害者の立場からと、また、近年は本当に高齢の方が歩行器を使っての移動とか、車椅子の移動なんかも増えております。小さいお子さんを連れたお母さんがバギーでというようなことなど、やっぱりきめ細かな対応の充実を求めるような意見も出されたと思います。  東岸和田駅周辺、おととし行われたものですかね。そこで抽出した課題については、既に対策を講じた内容もあるというふうにお話をお聞きしました。  昨年度実施した春木駅や久米田駅周辺でのまち歩き、今年度は岸和田駅周辺のまち歩き点検も行われていますが、そこで抽出された課題についても、基本構想策定を待つまでもなく対策を講じていただくことを要望します。  また、様々な心身の特性や考え方を持つ方たちが相互理解を深めるような、心のバリアフリーという観点を踏まえた施策メニューも充実していただくことで、誰にとっても安心・安全なまちづくりと。今回、基本理念には「人にやさしく ふれあいがあり 安心して移動できる 地域輝くまちづくり」とありますが、それをその基本理念の実現に向けて力を尽くしていただきたいということで、質問は終わります。  そして続いて、事務報告書195ページの公園指定管理事業についてお尋ねします。この中で、遊具点検等管理状況について質問いたします。指定管理者による日常点検ということが記載されておりますが、どのような方法で点検されているのかをお示しください。 ◯深井淳水とみどり課長  1か月に1回、点検者2名1組が公園を巡回し、公園全体に異常がないかを確認し、設備、遊具に不備がないかを目視、手で触れる触手等により点検しております。点検の結果、発見された不備について補修または復旧作業を行うものであります。 ◯田中市子委員  日常的にそういう点検がなされて、不備については、補修や復旧をしているというご説明でしたが、修繕件数が449件というのは非常に数が多いと感じていますが、この全件数のうち遊具の修繕件数はどのくらいになるのか教えてください。 ◯深井淳水とみどり課長  修繕件数449件のうち、遊具補修は98件となっております。全体の2割程度です。 ◯田中市子委員  遊具の不備は98件ということですが、内容について、どのようなものがあるか具体的にご説明ください。 ◯深井淳水とみどり課長  ブランコに関する補修が最も多く、23件でございます。理由といたしましては、設置台数が多いことは当然でありますが、遊具自体が動く揺動系遊具であるため、座板、チェーンなどの消耗が激しいためであると思われます。他の遊具では、多数を占める遊具はなく、砂場、シーソー、木製遊具等、多種多様な内容となっております。 ◯田中市子委員  ブランコの事故などについては、他市などでもマスコミなんかでもそういう事故が起こったとき、よく耳にします。当市ではそのようなことがないように、引き続き点検管理をしていただきますようお願いします。  ただ市内公園、どうしても経年で老朽の遊具が目につきます。指定管理者による点検補修だけでは不十分な部分もあるのではないかと考えますが、担当課として、今後の課題、方針についてはどのようにお考えかをお答えください。 ◯深井淳水とみどり課長  委員ご指摘のとおり、老朽遊具が多く、維持管理に苦慮しております。市内の公園数から考えますと、財政的に厳しい状況ですが、今後とも指定管理者による点検と利用者や町会などの情報を活用して、指定管理者と連携し、迅速な対応で安全面を維持したいと考えております。 ◯田中市子委員  遊具は子供たちが楽しみながら様々な力をそこで獲得するという大事なツールです。小さい子供が利用するだけに、少しの不備が大きな事故につながるおそれもあります。修繕件数が非常に多かったので、今回質問させていただきましたが、遊具関係は全体の2割程度と聞いて、少し安心しました。  また、遊具は公園を利用する市民にとって大切な設備ですし、先ほど言われた利用者や町会など、身近に利用されている方の声を聞きながら、そういう報告を受ける、受けて修繕していくと。指定管理者と連携して修繕していただくと。  また、今後やっぱり修繕だけでは済まない部分とか、そういうことに対しては適切な対策、新しい遊具への切替えなども含めて検討していただき、魅力のある公園づくりと、子供たちの育ちを支える公園づくりというのを目指していただきたいということで、この質問は終わります。  続いて、事務報告書の191ページの苦情処理件数についてお尋ねします。  これは道路に関する苦情処理ですけれども、岸和田市の市道は市民の皆さんの生活に密着している、なくてはならないところですけれども、老朽化により様々な苦情が寄せられていると思います。今回、書かれている件数も1,482件と、非常に多いなと思ったのですけれども、その内訳について、お答えください。 ◯奥野光好高架事業・道路整備課長  苦情件数1,482件のうち一番多い苦情は、舗装の表層不良で302件となっておりまして、これはポットホールやクラック、段差、わだち掘れ等の苦情でございます。  続いて多いのが安全施設不良ということでございまして、ガードレール、カーブミラー、街路灯の破損等で206件となってございます。また、蓋類の不良、グレーチングや鉄蓋の音鳴り等、また破損等もございまして146件となっております。その他、水たまり等の排水不良、構造物の不良、道路等の陥没、不法投棄、路肩ずれの修繕、街路樹の剪定、害虫駆除等がございます。 ◯田中市子委員  道路に関する苦情処理ということで、溝蓋とかカーブミラーの安全設備というのは、すごく私たちもよく相談もありますし、想定していたのですけれども、そのほかにも不法投棄、害虫駆除など市道に関する様々な苦情に対応されているということを理解しました。  ではこういった、もう本当に様々な苦情への対応方法はどのように行われているかご説明ください。 ◯奥野光好高架事業・道路整備課長  市民の皆様からの苦情につきましては、主に、電話での苦情のほかホームページ等を通じての苦情等がございます。その苦情につきましては、基本的に当日または翌日には現場調査、ヒアリング等を行い、緊急性のある陥没等につきましては、即時対応してございます。  修繕や調査等に時間のかかるものにつきましては、後日修繕等を行い対応しているところでございます。  修繕方法につきましては、劣化や破損したものにつきましては、基本的に原状復旧ということでございます。また、排水不良等につきましては、排水経路等を検討の上、また場合によっては測量等を行いまして、改修・改良作業を行ってございます。構造物不良につきましては、原因を調査の上、構造的に耐久できるよう修繕を行っております。  苦情等につきましては、多種多様でございますが、現場ごとにできるだけコストをかけず、最適な修繕方法を行うよう心がけているところでございます。 ◯田中市子委員  基本的に当日または翌日には現場の調査やヒアリングを行っているということで、私たちも市民から苦情を聞くことがありますけれども、そういった対応をしてくださっているのはすごく助かります。  本当に小さなところの陥没でも大きな事故につながることがありますので、迅速な対応は助かるなと思います。  それで、令和2年度の処理件数なのですが1,400件を超えています。1日当たりにして約6件の処理をしているということになります。件数的にかなり多いと感じますが、何人で対応されているのか。 ◯奥野光好高架事業・道路整備課長  令和2年度につきましては、気温が高く、雨も多かったことから、委員お示しのとおり1,400件を超える苦情がございました。本課では苦情につきましては、できるだけ当日に対応するよう努めているところでございまして、スピード感を持って現場対応できるよう、朝夕のミーティングを行いまして、情報共有、打合せ等を綿密に行っているところでございます。そのことによりまして、出戻り作業のないよう工夫しておるところでございます。  高架事業・道路整備課の人員につきましてですけれども、欠員を除いて19人でございまして、その中で維持部門を担当している職員は担当長以下再任用、会計年度任用職員を含めて6名にて当番制をしきまして、私を含めて24時間対応してございます。  しかしながら、そのうち土木職につきましては、再任用職員を含めた4人でございまして、専門的知識が要求される現場調査におきまして、昼間の2班体制を維持することができていないのが現状でございます。  様々なニーズのある中でできるだけ迅速な対応を心がけておりますが、比較的規模の大きいものにつきましては、次年度以降の対応となってございまして、市民の皆様にはご迷惑をおかけしているところでございます。できるだけ短時間で解消していきたいと考えておりますが、このような現状につきましては、市役所の維持管理部門の共通する問題でありまして、予算的、人員的な部分も含めて検討していく必要があると考えております。 ◯田中市子委員  今までのお話を伺って苦情処理件数が増加傾向にあると。いろいろ災害も大きくなったりしている中では、これはこのままそういう方向に進んでいるのではないかと思います。また、内容的にも多岐にわたっているということで、また、それを担当される方も緊急連絡用の携帯電話も交代で持ち、夜間休日を含む維持管理業務を6人で執行しているというようなことも理解しました。  今後この体制が維持できるのかということでは、やはり不安も感じるところです。また、土木関係の職員の確保はなかなか難しいのは、昨日の質問などにも出ていましたけれども、そういう専門知識や技術を継承していくと。それをやっぱり市でちゃんとそういう人を確保していく体制の拡充というのは、やっぱり欠かすことができないなと思います。  身近なインフラというのが市の印象をすごく変えてしまいます。やっぱり道に白線がもうないようなところがいっぱい続いているようだと、このまち大丈夫なのかなと思ってしまうという。  そういうことで、市民等の安全と安心を担保する上でも、また、本当に今、交通弱者と言われる方も増えています。そういう方にも優しい維持管理を進めていただくよう要望して、質問を終わります。 ◯京西且哲委員  追加で出させていただきました。公園管理事業についてお尋ねします。  内容は、またお城なのですけれど、お城の外堀の清掃を前年度末、令和2年度末に実施されていたと思いますので、その辺のなぜ清掃に着手したのかと、かかった費用についてご説明ください。 ◯深井淳水とみどり課長  公園管理事業のうち外堀の清掃についてご答弁申し上げます。昨年度末に千亀利公園外堀の清掃作業として役務費のうち手数料として119万1,080円と、使用料及び賃借料のうち工事用機器借上料として79万9,040円、合計199万120円を執行しております。  これは以前より夏場に外堀から臭いがするとの苦情が寄せられていたのですが、その状況の中スイレンの根による浮き島の広がりが見られ、このまま放置すると状況が悪くなると予想されたため、改善のため浮き島を撤去したものでございます。  年によって夏場の気温で違いがあるとは思われますが、臭いについては以前より改善されたものと考えております。
    ◯京西且哲委員  この話のきっかけというのは、市長が一番よく知っているのですけれど、「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」で令和元年12月に撮影がありました。私も遠巻きながら見せていただいたのですけれども、市長を先頭に堀の清掃に入られていました。ところが思っていた形ではなくて、ヘドロの堆積が約1.5メートルから2メートル近くあったということで奮闘されていました。  ちょっとまず市長、その辺の実際あの中へ入られた感想、それでいいのかどうか。岸和田のお城の堀として。その辺の思い、ちょっと答えていただけませんか。 ◯永野耕平市長  お堀の水に入ったのですけれど、ここまでのやつを着て入ったのですけれど、実際水温もすごく冷たくて、何時間もずっと撮影が続きましたので、もう唇もみんな紫になって、非常にしんどかったと思います。あと、何か原因不明の目の腫れが数日間ありまして、やっぱり水はいろんなものが含まれているんだなというのも感じました。  そういうネガティブな部分もありましたが、お堀に対して市民の皆さんの関心が高まったのも事実でありまして、その中でまた徳川家から頂戴した建造物の一部かと思われるものも発見されて、あそこの百間堀に対する関心も高まってきています。  その中で、今後なかなか費用面で、あそこに堆積しているヘドロを全てもし取り除くとなったら、数億円のお金がかかると。このお金を今出すだけの体力が岸和田市にあるのかという問題もありますし、また、ヘドロの処理については、技術が高まってきたら、うまく、例えば農業のニーズとヘドロとをうまくかみ合わせれば、必要な費用が圧縮できる可能性が将来においてはあるのではないかと、そういうふうな話もございまして、今、鋭意それらのことについて検討していっている。最終的にはそれほど巨額な費用をかけずに、ヘドロの問題や浮き島の問題を解決していきたいと思っております。 ◯京西且哲委員  かなり、大変な作業をやって、その後の会合、僕一緒になったのですけれど、臭いが取れないとか言ってはったなと思い出しましたけれど。先ほど課長の説明があったようにやっぱり夏場の臭いがということで、地元の方も何か心配されている部分もあって。水質については検査をしたところ、危ないというか、危険な水質ではないというのは聞いています。  それで、今の市長の思いというか言葉を聞いていると、最終的にはお堀をきれいに、極端に言ったらヘドロを全部取りたいみたいな思いはあるみたいなのですけれど、費用の問題等があると思います。  それで、令和3年、この春に1回、一部ですけれども、撤去していただきました、その腐った根を。ところが今見ていただいたように、また同じような形でかなり根が腐って浮いてきて、島ができています。これは結局何もしなければ繰り返すと。ある程度の処理であれば、またこういう形で繰り返していくという思いなのですけれど、今後の取組というか、対策については、担当課はどのような考え方を持っていますか。 ◯深井淳水とみどり課長  当面の予定ですが、今年度におきましては、石垣の測量調査を予定しており、その調査のため、外堀の水位を下げる必要があります。その際に支障となる水草の除去を実施できればと考えております。今後につきましては、継続的な清掃作業は必要であるとの認識をしております。 ◯京西且哲委員  特に臭いが出るとやっぱり問題ですし、景観上もよくないという見方と、今のあの形、スイレンが群生していて花が咲いてきれいと思われている方もいらっしゃるとは聞いています。だからこの辺もいろんな協議というか話合いがあって、どうしていくかということになるかと思いますけれども、しかし、ヘドロがたまっているということは必ずしもいいことないと思うので、やはり、景観上、景観を整えていくということで、まずは当面は対応していくべきかなと思っているので、その点の計画、先ほど市長が言われたように新しい技術が出て、安価に、安価ではないな、一定の出せる範囲での費用で何かができるというのであれば、その辺の研究も引き続きお願いしておきます。  市長の言うとおり、もうテレビで流されたので、ヘドロのたまった岸和田のお城の堀というのが全国ネットに流れています。だからどうするということを次考えていかないといけないと思いますので、ぜひ引き続き、よろしくお願いいたします。 ◯松本妙子委員長  他に質疑はありませんか。    〔「なし」の声あり〕  ないようですので、8款土木費の質疑を終結します。  次の理事者と交代してください。    (理事者交代)  次に、9款消防費の審査に入ります。  本件に関し、理事者の説明を求めます。 ◯源勝利消防長  9款消防費についてご説明申し上げます。  決算書362ページ、363ページをお願いいたします。  9款消防費1項消防費の予算現額26億9,013万5千円に対しまして、繰越明許費1,987万1千円、支出済額は23億7,255万3,592円で、不用額は2億9,771万408円となっております。  1目常備消防費についてご説明申し上げます。1目常備消防費の予算現額17億4,343万9,743円に対しまして、支出済額は17億389万7,341円で3,954万2,402円の不用額となっております。  364ページ、365ページをお願いいたします。常備消防費の事業といたしましては、消防本部総務事業など7事業に要した経費でございます。主なものといたしましては、事業別区分欄中段の消防本部総務事業で、支出済額は1,316万余円であります。これは、消防職員及び新規採用職員の制服や安全装備品貸与に係る経費をはじめ、職員への感染防止、予防接種、健康診断の手数料に要する経費が主なものとなっております。  次に、事業別区分欄一番下、消防職員研修・育成事業の支出済額は691万余円であります。これは、新規採用職員の消防学校派遣や救急救命士の養成課程、各種資格取得研修への派遣の旅費や負担金などに要する経費となっております。  366ページ、367ページをお願いいたします。  事業別区分欄下から2番目、救急・救命事業の支出済額は3,196万余円であります。これは、コロナ感染対策用の感染防止衣、救急車に積載する機械器具などの購入や高度医療機器などの保守管理委託料など、救急業務の運用に要する経費となっております。  次に、下段の2目非常備消防費についてご説明申し上げます。2目非常備消防費の予算現額842万2,585円に対しまして、支出済額は817万7,435円で24万5,150円の不用額となっております。事業といたしましては、事業別区分欄一番下、消防団事業の1事業でありまして、消防団員の公務災害補償に係る負担金をはじめ、消防団運営に要する経費となっております。  368ページ、369ページをお願いします。  次に、3目消防施設費についてご説明申し上げます。消防施設費の予算現額8億837万672円に対しまして、支出済額は5億6,004万9,203円で2億4,832万1,469円の不用額となっております。事業といたしましては、消防施設管理事業など8事業に要した経費でありまして、主なものといたしましては、事業別区分欄中段の消防施設管理事業で、支出済額は1,569万余円であります。これは、消防車、高規格救急車など主力機械の車検や燃料などに要した経費となっております。  次に、事業別区分欄一番下、消防車両・機器整備事業の支出済額は1,797万余円であります。これは主に消防資機材の更新整備に要した経費となっております。  370ページ、371ページをお願いいたします。  事業別区分欄上から2番目、通信機器整備事業の支出済額は4億656万円であります。これは令和3年2月から共同運用しております岸和田市忠岡町消防指令センターの構築に要した経費となっております。  次に、事業別区分欄中段の通信機器管理事業の支出済額は2,991万余円であります。これは、高機能消防指令センターの保守管理委託などに要した経費となっております。  引き続きまして、危機管理部の所管となっております水防費及び災害対策費についてご説明を申し上げます。  372ページをお願いいたします。  4目水防費でございますが、予算現額2,908万3,600円に対しまして、支出済額は2,639万6,246円で268万7,354円の不用額となっております。これは水防団活動及び水防団倉庫建設に要した経費でございます。  次に、下段の5目災害対策費についてご説明申し上げます。予算現額1億81万8,400円に対しまして、繰越明許費1,987万1千円、支出済額は7,403万3,367円で691万4,033円の不用額となっております。主な事業といたしまして、まず、最下段の防災・減災対策事業でございますが、支出済額は4,928万余円でございます。これは、避難所におけるコロナ感染対策用の備蓄物資などの購入や備蓄倉庫建設に要した経費でございます。  374ページをお願いします。  中段の防災情報管理事業でございますが、支出済額は1,751万余円でございます。これは、防災行政無線の修繕料、雨量計、土石流監視装置並びに防災行政無線システムの保守点検に要する委託料、大阪府防災情報充実強化事業に係る市町村の負担金に要した経費でございます。  次に、376ページ、377ページをお願いします。  事業別区分欄上から2番目、防災福祉コミュニティ活動支援事業の支出済額は384万余円でございます。これは防災福祉コミュニティの防災資器材に対する補助でございます。  最後に、事業別区分欄上から4番目、国土強靭化地域計画推進事業の支出済額は237万余円でございます。これは国土強靱化地域計画策定に係る業務委託料でございます。 ◯松本妙子委員長  説明が終わりました。通告のありました委員は順次発言を願います。 ◯殿本マリ子委員  決算書376ページの国土強靭化地域計画推進事業で、ご質問させていただきます。国土強靱化という名前ではスケールの大きい事業と思いましたが、委託料での支出となっていますが、計画策定に至った経緯と概要をお教えください。 ◯佐野成城危機管理課長  計画策定に至った経緯と概要でございます。これまでの大規模災害の教訓を生かした事前防災・減災と迅速な復旧・復興を実施し、強くしなやかな国民生活の実現を図るため、平成25年12月に国土強靱化基本法が公布、施行され、平成26年6月に国土強靱化基本計画が閣議決定されております。  国土強靱化基本法第13条には、都道府県又は市町村は、国土強靱化に関する施策の推進に関する基本的な計画(国土強靱化地域計画)を定めることができるとされておりまして、また、防災・減災に関する事業につきましては、国や府の様々な補助金や交付金の交付及び重点化の要件として、対象となる事業を記載していることを前提とする要件化ということが進められておることから、本市も計画策定を行ったものでございます。  計画の概要でございますが、計画の策定のために新たな事業を立ち上げるというものではなくて、風水害、地震等に向けたインフラ整備、改修等、推進方針ごとに、本市の既存事業を再整理し、計画策定をしたものでございます。 ◯殿本マリ子委員  国土強靭化地域計画推進事業とは、本市の既存事業を再整理し、計画策定したものであるということが分かりました。これからもこの既存事業が国土強靱化地域計画に役立つものにしてもらいたいです。  また、このコロナ禍になり、日々自然環境や社会の形態などが変わってきています。そこで、市民が安心・安全に暮らせるように、常に既存事業に注意しながら、計画を見直していくことも必要ではないかと思います。 ◯中井良介委員  366ページの救急・救命事業についてお尋ねします。去年1年、コロナ感染が増えたり減ったりもしながらでも1年を通じて、そして今に至るも続いておるわけですが、救急などで出動した消防の皆さんは、自分の感染ももちろん防ぎながら患者を搬送するという非常に大変な作業を、今も続けておられる点では本当にご苦労さまです。  去年、そういう救急搬送がどの程度あったのか、まずお答えいただきたいと思います。 ◯篠原圭司警備課長  令和2年度の岸和田市消防本部の救急出動件数は1万1,809件となっており、前年と比較しますと1,421件減少しております。また、搬送人員は1万467名で、前年と比較しますと1,428名減少しております。また、そのうちコロナ感染者に関する救急の出動件数につきましては69件、搬送人員も69名となっております。 ◯中井良介委員  コロナ感染者の搬送が69件、69名ということで、そんなに多くなかったのかなと思います。全体としても、救急の出動が減ったということですけれども、その原因はどんなふうにお考えでしょうか。 ◯篠原圭司警備課長  救急出動件数としましては、近年、対前年比で増加傾向にありましたが、新型コロナウイルスが蔓延拡大した令和2年では、12年ぶりに減少に転じました。  減少の要因としましては、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う衛生意識の向上や不要不急の外出自粛といった市民の行動変容により、急病、交通事故及び一般負傷等の減少につながったことなどが考えられ、全国的にも同様の状況となっております。 ◯中井良介委員  分かりました。コロナ患者の救急搬送ですけれども、全国的には行き先の病院が決まらないということで非常に長時間待機せざるを得ない。患者も大変ですけれども、その患者を抱えている消防にとっても本当に大変だったと思うのですが、そういう事案というのはどうだったのでしょうか。 ◯篠原圭司警備課長  令和2年度は、コロナ患者の搬送病院が決まらないといったような搬送困難事例はありませんでした。しかしながら、今年に入り4月、5月にかけての第4波の最中、搬送先医療機関がすぐに決まらず、消防本部敷地内にあらかじめ張って準備をしておりました一時待避所を活用した事例が4件ありました。この4件はいずれも中等症の患者で、うち1件は自宅待機の患者、他の3件については同一施設内のクラスター発生によるものでございました。 ◯中井良介委員  去年はそういうことはなかったけれども、今年の第4波になって、そういう事態も出てきたということです。  大阪がもう本当に医療が逼迫した。そういう事態に陥ったわけですが、現在も第5波の真っ最中で、今後のこういう事態に備えた対策はどうなっているのでしょうか。 ◯篠原圭司警備課長  一般救急の安定的な運用の維持並びに搬送患者及び救急隊員の負担軽減を図ることを目的としまして、救急搬送困難事案の対象患者に対しまして、酸素投与等を行うことができる入院患者待機ステーションを設置し、8月1日から運用を始めております。岸和田市消防本部が運営主体として設置しております泉州北部入院患者待機ステーションとしては、岸和田市消防本部敷地内に1床、岸和田徳州会病院の協力の下、徳洲会病院内陰圧室に1床の合計2床を設置しております。  また、泉州南広域消防本部が運営主体とする泉州南部入院患者待機ステーション2床が同消防本部敷地内にも同時に設置されておりまして、堺市を除く泉州地域の消防本部は、この南北2か所の入院患者待機ステーションを利用することが可能となっております。 ◯中井良介委員  こういう対策を取りながらやっておられるわけですが、現在も感染拡大が続いている状況で、気になるのは患者の多くが自宅療養に回されているわけですが、やはり、そのまま回復すればいいのですけれども、急変して重症化するということはよくあるわけでして、そのとき、やはり救急搬送ということが課題となってきます。こういうことがあまりないように願いたいわけですが、こういう事態が起こるのがまたコロナという病気の特徴でもあります。  やはり臨時のそういう医療施設などもつくって、ちゃんと医療にかかれるような体制をぜひつくっていってもらいたいと思いますし、こんな状況の中で、祭りが近づいていて、救急搬送がどうなるのか大変心配しておられると思いますし、どうぞ気をつけてやっていただきたいということを申し上げて終わります。 ◯岡林憲二委員  決算書372ページの防災・減災対策事業についてお聞きします。まず、事業の内容についてお聞かせください。 ◯佐野成城危機管理課長  災害に適切に対処するため、各種訓練や出前講座の実施、ハザードマップの作成、災害協定の締結、備蓄物資の調達等を行います。令和2年度の主なものといたしましては、避難所における新型コロナ対策物資として、非接触式の温度計、折り畳みベッド、段ボールパーティション、トイレ・テントセットなどを購入し、また、それらの大型物資を保管するため、備蓄倉庫をJR阪和線の高架下に建設いたしました。 ◯岡林憲二委員  そうしたら令和2年度は、避難所に新型コロナ対策物資を購入したということですけれども、どれぐらいの数量が準備できたのかお聞かせください。 ◯佐野成城危機管理課長  避難所における新型コロナ対策物資の数量でございますが、非接触式温度計が138個、折り畳みベッドが459台、段ボールパーティションが849セット、トイレ・テントセット、これ災害用と多目的なものと2種類あるのですけれども、これを合わせて454セット調達いたしました。 ◯岡林憲二委員  よく分かりました。最後になりますけれども、ここ最近コロナ対策が最重要視されることが本当に多いのですけれども、いつ起こるか全く分からない自然災害や、ありとあらゆる危機的事象に対して、被害を最小限にとどめる対策として、避難所の存在も本当に大事だと思っております。これからもありとあらゆる想定を考え、いつ何が起きても対処できるような仕組みをつくっていただくことを要望します。  それから、最後にちょっともう一つ要望なのですけれども、当初この質問をする際に、事務報告書の87ページのところに地域防災訓練等という真ん中からちょっと下ぐらいに表があるのですけれども、その中にAED、何の略だったかちょっと忘れましたけれども、AED、心臓がおかしくなったときに使うやつ。それについて今、岸和田市内で何台あるのか、どの辺にあるのか、使用状況、管理状況、いろいろ聞こうとして、この項目、しようかなと思っていたのですけれども、その配置されている施設や場所によって、それぞれの担当がいるということで、岸和田市として台数やら、管理状況とか、把握できていないということで、今回これ質問、特にしなかったのですけれども。  やっぱりこれからは、命を助ける、こういう、何ていうのかな、この機械、AED、きちんと管理して、これから祭りもあるのかもしれないですけれど、そんなときでもこんなん、必要になる場合もあるので、それらの配置、それから、いざ使おうと思っても何か電池が切れているとか、そういう事態もよく聞いたりもするので、その辺をきっちりしていただくことを要望して、質問を終わります。 ◯松本妙子委員長  他に質疑はありませんか。    〔「なし」の声あり〕  ないようですので、9款消防費の質疑を終結します。  本日はこの程度にとどめ、決算常任委員会を散会いたします。
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